そんなイベントないなら作っちゃえ!~JUNのミド活ヒストリー⑦
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第1期桜蕾戦ベスト16と東上決定 ~JUNのミド活ヒストリー④
はじめて夏目翠プロとお会いした時のこと ~JUNのミド活ヒストリー⑤
2021年4月
夏目翠プロとはじめてお会いすることが出来、そして激闘の第1期桜蕾戦へと続いた3月が終わりを告げて、2021年の4月が幕を開けた。
色々な余韻を噛みしめながら『あぁ…また翠プロに会いにいきたいなぁ…』と考える私。
そんな時にふと『自分のような地方住みで麻雀格闘倶楽部で夏目翠プロのファンになったミドレンジャーって、よし!夏目翠プロに会いに行こう!って思うのには色々ハードルが高いよなぁ。』って考えた。
四つの関門
そこには正に「四つの関門」が存在しているように思えた。
まず、当時翠プロは基本首都圏でしか麻雀店のゲスト活動をされておられなかったので、時間と交通費を使って会いに行かなければならなかった。
次に、格闘倶楽部で麻雀は打っていても、リアルでの経験のない人は結構多そうに思えた。そういう人は、和了った時の点数申告が一つ大きな壁になるであろう。
そして、フリー雀荘でその日一緒になった見知らぬ人と麻雀を打つことにためらう人もいる。行ったことがない人はフリー雀荘に対してかなりネガティブな印象を持っていて、「怖い所」と考える人もいるだろう。それはオンレだと尚更である。
最後が、せっかく上の3つを克服して夏目翠プロに会いに行ったのに、麻雀店での立ち回りの経験が無くて満足できるくらいプロと交流できない人もいる。
麻雀店のゲストプロとお話をしたり、写真撮影やサインをお願いするにはちょっとした慣れが必要になる。
ここで詳しくは書かないけれども、すべてはタイミングが重要でそこを押さえていないとプロにもお店にも迷惑が掛かる。
こういうことを考えた時に、一歩踏み出してプロに会いに行くのはなかなかに勇気のいることだと思う。
でも、プロとして初参戦した直後の麻雀格闘俱楽部投票選抜戦2020で169万票をいただいて女性第8位となり、今回また第1回の桜蕾戦で最後まで諦めない麻雀を強くアピールできた夏目翠プロに会ってみたいファンは今一番多いのではないだろうか?と考えた。
自分は実際に翠プロにお会いして「また会いたい」と思ったし、もっともっとミドレンジャーの輪が広がって欲しい、とも考えた。
自分が参加したいイベント…だが自分は参加できない
そこでまず、頭の中をシンプルにして「自分がどのような夏目翠プロのイベントに参加してみたいか?」を考えた。
形は夏目翠プロを囲むファンミーティングの体が一番理想的に思われた。
・夏目翠プロとの同卓が確約されている麻雀大会
・麻雀にこだわらない、スポーツ大会やバーベキューパーティーなど
・1-on-1で翠プロとお話が出来る時間を取る
・1ショット、2ショットの写真撮影ができる
・サインをいただけるお時間が確約されている
・イベント参加者限定のプロのグッズなどがもらえる
夏目翠プロのTwitter (現X)を遡ってみてみたが、こんな感じのファンミーティングを開催されたことはなさそう。
連盟の他のプロは定期的に大会イベントを開催されておられる方もおられるし、以前のnote (ミド活ヒストリー④) でも書いたが、ファンの方が運営をされて定期的に行われているものもあった。
つまり、そういうイベントを開催することは可能なのだ、と視界が広がった気がした。
ただ、このような試みを提言するということは、イベント運営にも責任を持って行うということになる。そうすると、自分が参加してみたいイベントを開催するけれども、自分自身はそのイベントに参加者としては参加できないというパラドックスになってしまう。この問題はさすがに時間を掛けて考えた。
それで私がたどり着いた結論は、たとえ自分が参加者になれなかったとしても、翠プロと会って笑顔になるミドレンジャーが増えればそれは自分の目指すところであるということだった。
不思議なことにこの時点で私は既に夏目翠プロの方ではなくて、ミドレンジャーのみなさんの方を向いていた。この気持ちは今も全く変わらない私の会の運営の軸である。
夏目翠プロはこれを受け入れてくれるのか?
ではこの企画をどのようにして夏目翠プロにご理解いただけて、ご承諾いただけるか?を考えた。
一番のネックは自分自身であるように思われた。自分はたった二回翠プロとお会いしただけのまだ多分顔も覚えてもらっていない下っ端のファンでしかない。
私が翠プロの立場であったらとても簡単には信頼できないだろう。
しかも、私には分からないことだらけだ。
・プロのギャラは幾らくらいお支払いすればいいのか?
・麻雀店の貸し切りは幾らくらいでお願いできるのか?
・大会運営はどうやればいいのか?
知っていることといえば、Twitterで参加者を募集するやり方くらい。
でも、そもそもまずこういったファンミーティングの開催を夏目翠プロは受け入れて下さるのだろうか?
それは私のことを信頼して下さるかどうか以前の問題で、こういったファンイベント自体を敬遠されている可能性だってある。
だから、「まず翠プロの反応を見る」ことから始める正面突破の方法を取ることにした。
どうやって熱意を伝え、キチンと考えた上でこういった提言を行っているということを理解してもらうか。
そう考えた時にしっかりと書いたイベント企画書を準備することにした。
翠プロに直談判する機会を探っていたところ、ちょうどGWに神田にゃお様のゲストに入られることを知った。
時に、2021年5月4日。
よりにもよってみどりの日のこの日。
私のミド活は一大転機を迎えたのである。