少しも完璧ではない"魔法が解ける夜"
去年末のバンド活動休止ライブの少し前に書いた文章が日記から発掘された。
ライブ当日に売っていたzine用の文にするか悩んで、実際使ったのはバンド年表だった。
一応人に見られることを意識して書いたため、ちょっと勿体無いのでここに全文載せようと思う。
2022年11月14日に書いた文なので、今年のことを来年と言っていたりするので混乱しないように…。
うう、なんて希望に満ちた文章なんだろうか。
実際当日は「とんでもなく素敵な夢」なんて言葉少しも出てこないようなボロボロの状態で帰宅し、家のネズミのお世話も中途半端にしてしまった(ごめんよネズミたち…)。
というのもいくつかの要因があり、一つは12月も半ばになって突然職場の上司に今月中の今後のシフト2倍に増やせと言われたこと。
そもそもバンドと両立するために消去法で選んだのが飲食店バイトであった。
にもかかわらず、15年も続けたバンド生活の最後というとんでもない大舞台の前にシフトを増やせ、である。
本末転倒も甚だしい。
結果、うまく時間が作れず練習も十分にできなかった上に、タクシーで通勤したりしていた。
予約していたパソコン教室も半分休むしかなく、おそらく数万はマイナスになっているため、働いている意味が全くわからずブチギレながら仕事していた。
2つめはうちのネズミちゃん、モルモットたちの病気。
もともと高齢のしょうゆちゃんの癌が発覚したのが9月末でこれは織り込み済みだったが、12月ごろしょうゆちゃんの子であるしょうがちゃんに良性腫瘍が見つかったのだ。
2匹の看病、通院。
犬猫ではないので病院もタクシーの距離、しかも予約のできないところなので長くて3時間は待たされる、ヘトヘトである。
この満身創痍の状態で挑んだ当日、極め付けの3つ目の要因、「サポートギターが来ない」。
このご時世だ、熱を出したと言われたら来いとは言えないし、大丈夫だよというしかなかったが一ミリも大丈夫ではない。
現場は混乱を極め、訳もわからないままイベントが終わった。
元々十分な練習ができていなかったのもあるが、そんなことがどうでも良くなるほど普通にぜんぜん演奏もうまくいかず、とりあえず終わらせたという感じ。
音源を録って後で公開するつもりだったがそれもちょっと難しそう…。
正直すっきりとした終わりではなかったので、未だにどうやって心に折り合いをつけたらいいのかわからず、少し混乱している状態が続いている。
まあ、少しずつ吹っ切れるとは思うが…。
というわけで、2022年11月のわたしが予想したような綺麗な終わりは来なかったが、おそらく魔法は解けたのだ。
そんな感覚はじわじわと感じていて、次のnoteにでも書こうと思っている。
とにかく、あんなバタバタな状況で優しくしてくださった共演者の方々、お客様、ライブハウスの皆様、ありがとうございました。
また何かの機会にお会いできたら。
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