1月6日我輩の誕生日
1月6日、正月疲れをした街が静まり返っている。
金曜だというのに店もガラガラ。
この時期は旅行に行ってもどこも閑古鳥が鳴いていて、のびのびできる穴場である。
わたしの誕生日は毎年こうだ。
幼少期からクリスマス、お年玉で財布がすっからかんの大人たち、学校が始まる前日で憂鬱な友人達、祝う人がこれなのだから、わたしの誕生日はおざなりになる。
だからだろうか、毎年でかい声で今日誕生日ですよーーーー!!!とsnsで宣伝してしまう。
そうしないと誰1人祝ってくれないからだ。
どう考えたって異教のお祭りや年が明けたことよりも、わたしが生まれたことの方が大事でしょうが。
自分1人の誕生日だとちょっと弱いので、ついでに同じ誕生日のセーラーサターンこと土萌ほたるちゃんや、ジャンヌダルクや、シャーロックホームズも一緒に祝う。
この人たちを祝う人はわたしの誕生日もついでに祝っているも同然ということにしている。
あとはガレット・デ・ロワ。
王様の菓子という意味のこのケーキはフランスで毎年1月6日に食べられる(今はいつ食べてもいいみたいだけど)。
これもわたしのバースデーケーキという認識でいる。
ケーキというかほとんどパイ生地のガレットなので、生クリームが苦手なわたしのために作られたと言っても過言ではないだろう。
そういうことにしている。
フランスでは毎年わたしのバースデーケーキをみんなが食べている。
今年はついに親からもお祝いLINEが来なくなったので、尊大になるしかないのである。
孤独がわたしを王様にするのだ!
もう世界はわたしのもの、手始めに消費税は100%じゃ!!
唯一誕生日を覚えていてくれたパートナーと焼肉屋に行っていつもよりもちょっといい肉を食い、記憶がなくなるほど酒を飲んだ。
こんな36歳のはじまりも悪くない。
最近はイラストを描く練習をしているので、土萌ほたるちゃんとわたし誕生日おめでとう絵を描いてみたのだが、8時間もかけたのにド下手で泣いている。
でも晒さないと上手くならないので載せる。
これがスタートだと思えば悪くない、何もかも良くなるしかないのだから。
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