見出し画像

松本山雅FCアーカイブス放送記念!勝手に見どころ解説(後編)

テレビ松本 松本山雅FCアーカイブス放送記念!
#おうちでやまが観戦会 応援企画、今回は2007シーズンのクライマックスを解説する後編となります!

2005〜2007シーズンのダイジェストの見どころを解説する前編はこちら。

▼5月4日(月・祝) 10:00~12:00「2007北信越リーグ1部最終節 松本山雅FC VS JAPANサッカーカレッジ」

ようへい 2007年の北信越リーグ最終節、JSC戦。山雅はこの試合までに長野、金沢を連破し首位に。この試合でドロー以上なら初の優勝と、昇格を掛けた地域決勝への出場が決まる、という状況です。けどJSCは山雅にとっての天敵という…。

かーかみ JSCは人工芝のホームで圧倒的に強かったんですよね。専門学校かと思いきやどう見ても生徒じゃないブラジル人選手がいたり、アテネオリンピック日本代表の黒河貴矢(元清水)とかをレンタルで補強してて。

おばらっち 会場も独特で。映像だとなかなかわかりづらいんですが、JSCのホームってよくある学校のグランドなんですよね。観客席なんてものはなく、小学校の運動会状態。観戦エリアから逆サイドはほぼ何も見えないので、サポーター泣かせの会場でしたね。

ようへい 山雅サポも優勝が掛かってるから500人とか当時にしては凄い人数で遠征するんだけど、案の定後ろの方の人は全然試合見れず、スコアさえ分かんないまま応援してた人もいたらしいね(笑)

おばらっち あとは興奮したサポーターがピッチに乱入しないように、横断幕でブロックするとか色々と考えてました(笑)

かーかみ やってたねそれ(笑) サポーターはゲーフラ100本を作成して選手を後押ししました。

ようへい 100本って簡単に聞こえるけど、当時の人数であれ作るのは本当に大変でした!けどみんなで準備するという山雅サポのマインドもあって形になり、最高のサポートになったと思います。試合の方はかなり苦戦しましたね。動きも硬く、1点ビハインドで残り5分というシビアな状況。しかしそこからドラマがありました。

かーかみ 試合終了間際のジェットコースター感はものすごいです。

ようへい みんなとにかく興奮状態で…選手もサポも試合を裁く人も(笑) あんな状況はなかなか見ないですし、この試合のラスト5分は要チェックです。

▼5月4日(月・祝) 13:00~15:00「2007地域リーグ決勝大会 松本山雅FC VS 徳島ヴォルティスアマチュア」

ようへい まず地域決勝という大会の解説をすると、全国の各地域リーグの優勝チームが集う大会で、山雅の悲願であるJFLに昇格するためにはここで勝たないといけないという大一番なんですよね。Jリーグに行くには避けられない大関門なので、この大会もファジアーノ岡山や町田ゼルビア、ニューウェーブ北九州(現ギラヴァンツ北九州)が参戦しています。

かーかみ そう。そしてこの年の地域決勝一次ラウンドはアルウィンでした。

おばらっち 地域決勝がホームで開催される千載一遇のチャンス。松本に向かうあずさの車内でこれから始まる3日間に大きな期待を抱いたのが昨日のことのように思い出されます。

ようへい 初戦の徳島アマは四国リーグを制したクラブ。徳島ヴォルティスのアマチュアチームでした。

おばらっち いきなりの大一番かなと思ってました。ただそんな不安をよそに、ベストメンバーで臨んだ一戦は幸先のいいスタートになりましたね。

かーかみ この徳島アマ戦が辛島山雅のベストゲームだと思ってます。白尾が裏に抜け出しニアで片山が潰れ、2列目から走り込んだ高沢が決めた1点目は理想的な形。

ようへい 地元開催ということで、サポも気合を入れて色々仕掛けましたね。メインスタンドのサポに協力してもらって選手一人ひとりにスプレー幕を準備して掲げてもらったり。

かーかみ あと相手チームのGKが現ユースアカデミーコーチの本間康貴さんというのもひそかな注目点です!

▼5月4日(月・祝) 18:00~20:00「2007地域リーグ決勝大会 松本山雅FC VS FCセントラル中国」

かーかみ 地域決勝のポイントとして、3日連続の試合は選手にとってもサポにとっても過酷でしたよね。

ようへい 他地域の優勝チームと負けたらほぼ終了の真剣勝負。1試合だけでもしんどいことを3日連続だもんね。

かーかみ それもあって選手を大量に入れ替えたんですよね、この試合。

おばらっち セントラル中国は前日に大敗して絶対に負けられないからか、前半から動きが硬かったですね。前後半ともに終了間際に得点を重ね、終わってみれば順当に勝利。そのままアルウィンで行われたもう1試合を観戦して、密かに徳島アマを応援するといった経験は地域決勝あるあるですね。

ようへい 斎藤智閣という、小松憲太や岩間雄大のような山雅守備的ボランチの源流にいるような選手がいるんですが、彼が「そんなことできたんだ!」というビューティフルミドルを叩き込んで、流れを掴めたという印象があります。

かーかみ シーズン中は出場機会の減っていた川上選手や中村選手がゴールを決めたのも嬉しかったです。

ようへい サポの仕掛け的には今でいう「旗いっぱい」みたいなことをやっていました。あと毎日フリーペーパー作って配るぞ!みたいなのもあって、祝勝会もせず、すぐ家に帰って試合のレポート書いてた覚えがあります。

かーかみ あと、試合中に強風で雷鳥幕が破れて、試合後にみんなでその場で手縫いしたんじゃなかったかな。現場もサポーターも総力戦でした。

▼5月4日(月・祝) 20:00~22:00「2007地域リーグ決勝大会 松本山雅FC VS MIOびわこ草津」

ようへい 予選突破を掛けたMIOびわこ草津戦です。この試合は勝利の街の歌詞が印刷されたグリーンのボードを配布して、選手入場時に掲げましたね。初めてやったコレオっぽいことみたいな。

おばらっち なぜか選手にも渡っていて、ベンチに入っていた大野選手がゴール裏に向かってボードを掲げてくれた瞬間に「今日は勝った」と思いましたね。けど試合の方は序盤の好機を決めきれず、厳しい展開になりました。

かーかみ 2連勝同士の対戦で、勝った方が決勝ラウンド進出で。前半からイケイケだったんだけど。片山があの一対一を決めてればって何度思ったことか!(笑)

ようへい この年のびわこは強かったですよね。全国にはまだ高い壁があるということを思い知らされた。

かーかみ 後半、相手の内林選手一人にやられて負けちゃって。選手もサポもあんなに頑張ったのに、声だしサポが一人もいない相手に完敗したのがとにかくショックでした。ピッチ外でもいろいろありましたかね。

ようへい この時は「また北信越を勝ち抜いてこないといけないのか…」と絶望しかけましたが、結果的に山雅はこういう悔しい経験を繰り返して強くなって、今となっては無駄ではなかったのかなと。

おばらっち 辛島体制3年目ということで集大成としたシーズン、地域決勝予選ラウンドがホーム開催というチャンスを活かしたかったですね。この日アルウィンに集まった3,500人超の仲間との悔しい経験が、2年後の歓喜に繋がったと思うと良い経験だったなと思います。

────────────────────

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

サポーターに根差したメディアとして、皆さまにとって楽しく、有用なものにしていきたいと考えております。
ご意見や感想、情報提供などあればtwitterの #ミドマガ で教えてください。
貴重な声として、編集部にて必ず確認するようにします。

■Twitterアカウント
ミドマガ@midomaga

■バックナンバー

■番外編バックナンバー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?