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ゾンビ対策アプリ2

前回
https://note.com/midoloopa/n/n3c5ef2db7dfc
 

の続きです。
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当時ニートだった私はあの説明会で
ゴーグルを選んで良かったと思っている。

あの頃はプライバシーに関する懸念が話題になっていて
説明会でも質問をする人がいたのだが
基本的に暗号化されたデータをシステムが処理するだけなので
心配ないとの事だった。


と言うか
あれから事態が変わった。

ゾンビは大量に発生する様になり
プライバシーなど気にしていられなくなった。
そしてアプリの導入はスマホに対しては強制的に行われた。

スマホを使っている人も今寝ているか起きているか
ぐらいはシステムに把握されているらしいが
これは必要な事だと言える。

ゾンビは大きな物音が立つとそれに反応して近づいてくる。
例えばゾンビが家のそばに現れた時
家の中の人が静かに眠っていれば侵入される可能性は高くない。

それならば寝ている人に無理に警告する必要はない。

一方、起きている人がゾンビの事を知らずにいると
これからゾンビに聞こえる様な音を立ててしまう可能性もある。
そこで起きている人に対しては可能な限り静かに
ゾンビの接近を伝えるのが望ましいという事になる。

また目覚まし時計が鳴る時にゾンビが近くにいるとまずいので
目覚まし時計を使う事は推奨されていない。
目覚まし時計を使わなくても
アプリに頼めば周囲にゾンビがいないのを確認したうえで
アラームを鳴らしてくれる。

この様な注意するべき細かい事や優先順位、例外などを
考え出すと際限がない。

そこでアプリは利用者の状態や習慣や周囲環境などを
システムへ送り、システムは統合的な判断を下す。

利用者一人から得られる情報は限られているが
世界各地でアプリを利用する似た様な状況の人が
過去にゾンビの接近に対してどの様な反応をし、
そしてそれがどの様な結果をもたらしたのか
等のデータもシステムに反映するため、
システムが出す警告の仕方や指示の内容は
適切で融通が利くものになっていった。


続く…かどうかは未定ですが
こんな記事を書きました。

AIはARで育成すると良い説

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