「映画レビューの日:プーと大人になった僕」 2020.01.28
・大学をアメリカで過ごしたお友達と連絡取り合ってたら、いま私がすべきは英語もっと頑張ることだなって改めて思って(外国人のトモダチほしー)、洋画もっとみるぞ〜!!!!!
・プーと大人になった僕
☆×4.5 ベリーベリーグッドムービー☺️
【ここからネタバレ】【あらすじ】
起>妻子を持ち、バリバリ働いているクリストファーロビン元少年。家族を顧みず、仕事ばかりの姿に疑問と不満を感じる妻と娘。3人のキャンプもキャンセルしてしまう始末。
一方、100エーカーの森には謎の霧がかかって、プーさん以外の仲間達がいなくなってしまう。クリストファーなら助けてくれる!と彼に助けを求めるために、樹洞をくぐり、ロンドンの公園へ出てくることに成功する。
承>再会を果たしたプーさんと、クリストファー。クリストファーは、プーを森へ帰すために、妻と娘がキャンプをしている実家(の100エーカーの森とつながっている樹)へ列車で向かう。なんやかんやあって、無事、プーの仲間達と合流し、クリストファーは仕事があるために皆に別れを告げる。(※1)
転>クリストファーの大事な書類をティガーが渡し損ねてしまったため、心配した一行が逆にロンドンへ出てくる。クリストファーの娘と一行が出会い、電車やタクシーを乗り継いで、クリストファーの会社へ向かう。(※2)
プレゼン中のクリストファーは、提出するための書類が見当たらず真っ青。
結>娘の足取りを辿ってきた妻と、プー達を抱えた娘、クリストファーが会社で落ち合い、「大事なのは何もしないことだ〜!」と啖呵を切って、プレゼン終わらせて去っていくご一行w めでたしエンド!!!!
めっちゃエモい映画でした!!!!!
・この映画、プーさんの働き方についての名言がたくさん出てくるモフモフ映画だっていうイメージがあると思うんだけど、そして、そこのところはもちろん良いし後ほど言及しようと思うんだけど、それより何よりもね、
クリストファーが異世界の100エーカーウッズを冒険するパートだけでなくて、プーさんたちが異世界のロンドンを冒険するパートがあるところが良い!!!
・普通、こういう異世界ファンタジーものって、一方通行じゃないですか?でもこの物語では、結構簡単に行き来ができる笑 一粒で二度美味しい系ファンタジー映画。
そして、さらに特筆すべきところに太字にしておきました!
※1と※2!!!
※1 郷愁というか、泣かせにくるシーンが前半に置かれているところ。
ロンドンでプーと再会した時は、仕事の事で頭がいっぱいだったから、邪魔くさいなっていう感情や態度が隠すことが出来なくて。
電車で100エーカーの森へ向かっているときに、「私はもう子供ではない、責任のある大人なんだ」って突き放したり、電車で「木、川、羊、、」と目にしたものを言うゲームを一人でやっているプーに「仕事に集中できないから、頼むから静かにしてくれないか」と3度も嗜めていたりするんだけど、
それに対して、
「でも君はクリストファーロビンだ」と、ビジネスマンである前に、自分のパーソナリティを思い出してくれよってプーが問いかけ続けるわけ。
で、最初行動がおばかさんなプー自身や、哲学的な問いかけをしてくることにイライラしてたクリストファーも、徐々に昔の自分を思い出したり、家族のこととかを考えていくうちに、考えるきっかけをくれたプーに感謝をするんですよ。子供時代の、いつもの場所で!!!!!
・泣くでしょ、こんなの。。。。。泣いた。。。。。
トイストーリーでもそうだったけど、やっぱり、昔遊んでいた"友達"との再会と、もうあの頃には戻れない切なさって、やっぱり万国共通でクるものがあるんだよね。。。
このエモエモのシーンが中盤にドカンってあるのが新鮮でよかった!!
大体、こういう切ないシーンって最後にあるのが定石だけど、ここまでがクリストファーがメインのパートで、そこから主人公が彼の娘のマデリーンちゃんにバトンタッチする、いいフックになるというか。
・上でも言ったけど、一つの映画で二つの成長物語が見れるお得感が、予想外でよかったー。
・も一つ、
・クリストファーの娘と一行が出会い、電車やタクシーを乗り継いで、クリストファーの会社へ向かう。(※2)
・単純に、モフモフの仲間達が、ロンドンを冒険するのはとても可愛かった。見れてうれし。最高。ポケモンとかソニックとか、そういう系の実写化流行ってるけど、先駆けになっていたのかな〜と思った。モフモフはいい。世界平和。
・名言貼っておきましょう。
・クリストファーは、↑のような質問を聞き流したり、考えるうちに、徐々に子供の頃のマインドのクリストファーロビンに近づいていくんだけど、
森の仲間達に初めて会った時に、自分自身がクリストファーロビンであることを証明するために、一人芝居を打つんよね。
そのために、自分の持ち物でずっと大切に抱えてきた「ビジネスバッグ」を仮想敵にして傘で突き刺したり、振り回したりするシーンがあって。これは「ビジネスマン」である自分を倒して、元々の「クリストファーロビン」に戻るっていう一つの儀式の暗喩であることは間違いない!!!!!!
と思ってました。このバトルを経て、森のみんなに彼は歓迎されていました。まんまと。
・あとグッときたのは、クリストファーが森のみんなとパーティーやってるときに自分の娘が何よりも大切なんだって伝えるんだけど、それに対して
ルー「じゃあどうして今一緒にいないの?」
これにまたクリストファー動揺しちゃうのよ。。仕事仕事ってそればっかり考えてたけど、プーたちがたくさんの質問をしてくれたおかげで、自分が本当に大事にしているもの、しなきゃいけないものを思い出すっていう
ありきたりと言えばありきたりだけど、
・それを教えてくれるのが、偉人でなくて、今をときめくミリオネアでも、インフルエンサーでもなく、
小さい頃誰もが好きだった、あの素朴な「くまのプーさん」だから、良い。グッとくるんだよね。
・実家に帰りたくなったり、子供に戻りたくなったり、ちょっと切ない気持ちになったけど、今は自分が成長すること、これからの未来が一番大事だなって私は思ったから、
もう少しニューヨークでがんばるんばします。頑張りすぎなあなたに見て欲しい映画です。
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