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Webメディア「メガホン」に込める、学校がボトムアップで変わっていくことへの希望

学校現場の声を見える化し、対話の文化をつくろうとしている私たちの活動、School Voice Project。1000万円というどデカい目標のクラウドファンディングを、たくさんの人の思いに支えられてどうにか達成し、無事にキックオフしてからちょうど1年が経ちました。

学校現場の声を集める教職員Webアンケートサイト「フキダシ」を開設し、この1年間、30以上のアンケートを実施。集まった現場の声をもとに、学校の働き方改革や教員不足の問題、研修システムなどについて、議員や行政機関との対話、ロビイング活動を展開してきました。「教員不足の解消」の文言が政府の「骨太の方針」に載るなど、一定の成果も出てきています。
9月28日現在「フキダシ」の登録者数は1,300名を超え、プロジェクトに参画する現職・元職の教職員メンバーは150名と増加しています。夏にはNPO法人化も果たしました。

そして、9月17日、現場発のムーブメントをつくっていくための重要な活動メニューのひとつとして、Webメディア「メガホン」をオープンしました…!

学校をボトムアップで変えていくプラットフォームを

School Voice Projectは、山積する学校現場の課題を教職員の声の力で変えていこうとしている活動です。

現場の教職員の声をアンケートサイト「フキダシ」で"見える化"し、さらに独自のインタビューや調査、制度解説などもプラスしたかたちでWebメディア「メガホン」で発信。各学校が事例を参考にし合えるようにすると同時に、マスメディアや教育行政(文科省や教育委員会)に届けるロビイング活動も展開。さらに現職や元職の教職員コミュニティを構築し、支え合いやムーブメントづくりにつなげていく・・・ということをやろうとしています。

壮大すぎると思われるかもしれませんが、このまま放っておくと10年後、日本の学校教育はどうなってしまうだろうか・・・と強い危機感・焦りを持って動いています。

これは前回のクラファンの時につくった動画ですが、活動に込めている思い・コンセプトが分かりやすいと思うので、ご覧いただければ嬉しいです。

最近公開した「メガホン」ってどんなWebメディア?

上で書いた構想の実現ために欠かせないのが独自の情報発信/蓄積媒体で、それが今回オープンした「メガホン」です。
「メガホン」は教職員の生の声や、学校現場の実情、試行錯誤や工夫、好事例などを発信する、WEBメディアです。これまではnoteで発信をしてきましたが、より多くの方に届けるため、今回全面リニューアルし、独自メディア化を決めました。すでに動いている教職員WEBアンケートサイト「フキダシ」と相乗効果を発揮する姉妹サイトになります。
まずはぜひ実際の「メガホン」のサイトに飛んでみていただけたらと思います。

コンセプトは「学校をもっとよくするWebメディア」

「メガホン」は、学校教育をもっとよくしたいと思っている教職員の方、教育行政関係者の方、保護者や地域の方、企業やNPO等の方など幅広い方に触れていただきたいメディアです。

  • 教職員の方にとって、共感でき、元気になり、またがんばろうと思える。

  • 学校の外の方にとって、共感でき、発見があり、学校や教職員を応援したくなる。

そんなコンテンツを、丁寧にコツコツ発信していきたいと思っています。情報が増えるほどに、見るひとの「役に立つ」メディアになっていきます。

具体的なコンテンツ例

✔︎ 教職員アンケート結果まとめ
✔︎ 学校教育にまつわる制度や仕組みなどの解説
✔︎ 授業やクラスづくり、学校改革などの取り組み事例紹介
✔︎ 教育行政の方や外から学校を支える方などのインタビュー
✔︎ 教職員と様々な立場の方の対談や座談会 など

「メガホン」は読むだけじゃない。ラジオや動画も!

かなり知られるようになってきたように、教職員は多忙です。さらに子育て中だったりすると、自由が効く時間はかなり少ない…。疲れてる中で記事を読むのも大変かも…。そしてそれは、教職員だけじゃないのでは。そこで、「メガホン」では「ながらコンテンツ」としてラジオ(音声コンテンツ)や動画にも力を入れていきます。
また読みもの記事も「サクッと記事」「じっくり記事」に分けてだいたい何分ぐらいで読める記事かを明示する工夫もしてみました。

「調べる」ときにも便利なサイトに!

興味のあることや、仕事の参考にしたいことを調べるためにメガホンに来る。関心領域についてどんどん記事が読める、そんな使い方をしてもらえるよう、2つの工夫しました。

  • 「テーマ」「特集・カテゴリ」:
    「テーマ」で大まかなジャンル分けをし、「特集・カテゴリ」で連載やキャンペーン関連記事などのシリーズものの記事をまとめました。

  • フリーワード検索:
    気になることを「メガホン」のサイト内でダイレクトに検索できます。今はまだコンテンツが少ないですが、充実してくれば役立つ情報の宝庫になるはず!

例えば、教職員が「ICT」や「宿題」などで検索すると、関連の記事やコンテンツがずらっと出てきて、制度が分かり、事例を知ることができ、現場で生かすことができる。教育委員会の職員の方が「部活」や「春休み」で検索すると他自治体の働き方改革の選考事例や、取り組みや独自の事例を見ることができる。そんな有用なメディアに育てていこうとしています。

現在実施中のクラファンをぜひ応援してください!

 School Voice Project が最終的に目指すのは、子どもも大人も幸せで、誰も排除されない民主的な学校教育。本気でそこを目指したいし、そのために、"崩壊"を防がなくてはいけないと思っています。

メンバーが活動にきちんと時間とエネルギーを注ぐためには、相応のリソースが必要で、そのために今回は「メガホン」立ち上げと運営継続のための資金を寄付で募るクラウドファンディングを実施しています。

まだまだこの取り組みは道半ばで、ここで活動のスピードを緩めたり、量を減らしたりはしたくはないと思っています。

また、School Voice Projectは、「学校をどうにかよくしたい」と思う人たちから、少しずつ力をもらう"寄付型"のNPOとして、育てていきたいと考えています。
理由は2つで、1つはその方が100%、したいこと=ミッションのためにエネルギーを注げるから。もう一つは「いろんな人が、できることで力を出し合って学校を変えていく」という道筋に意味があると思うからです。

無償ボランティアでできることは限られています。ちゃんと事務局スタッフが、専従で働いていて、持続可能に事業に関われる状態にしなければいけません。
今回のクラファンはWebメディアの運営のためですが、ひいてはSchool Voice Projectを持続的な活動にするためのサポートになるものです。
ぜひ支援やシェアなど、可能なかたちで協力してもらえたら嬉しいです。

民主的でインクルーシブな学校教育を、ともにつくっていきましょう!




最後まで読んでくださってありがとうございました。 よろしければ、フォロー・サポートなどしていただけると、活動していくうえでとても励みになります^^