見応えあり、な台湾ドラマ「悪との距離」

今まで韓国ドラマかアメリカドラマしかみてなかったのですが、友人にオススメされて鑑賞し始めた「悪との距離」。

アジアでの賞も多数とったということもあり、期待していたのですが、どのエピソードも毎回考えさせられ、そして涙が止まらなくなる時もあるほど感情が揺さぶられました。

映画館で起きた無差別殺人事件の加害者家族とその被害者家族。普通だったらあまり巡り合わない立場の人々がひょんなことから出会い、そしてお互いの過去や背景を知り、やり場のない思いをぶつけたり、またそれに立ち向かっていくというもの。犯人妹やその同居人、犯人の弁護士など、様々な人々が登場し、それぞれの立場や意見、境遇がこういった事件を一つの視点で語ることの難しさを感じさせます。

どちらかというと思いテーマで、結構気持ちを保ってないとちゃんと見れなかったのですが、間違いなく「観てよかった」と思える作品。多くの人にとって、こういった事件とは直接的な関係を持つことはないと思うのですが、もし自分が巻き込まれたら?とついつい考えてしまいます。

加害者と被害者、決してわかりあえる関係ではないのですが、それでもラストで見せられた希望には、ドラマとわかっていても、それぞれの選択やこれからの未来が少しでも明るくなっていってほしいと思わずにはいられませんでした。

また、どのエピソードにもSNSやネットのコメントが物語の冒頭に出てくるのですが、こういった話題性のある事件ではよくあるようなコメントがとてもリアルで、そういうところもこの作品を深いものにしているのだと思います。

台湾ドラマはこれ以外には観たことがないのですが、この作品のせいで期待度が上がってしまったので、次見るものを慎重に選ばないとですね…!

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