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軽井沢一人旅日記①

今更ではあるのだが、2022年10月に、軽井沢を一人で訪れた時のことを綴ってみたい。

まず前提として私は、
一人行動が心から大好きである。

「ここ行ってみたいなぁ」とか「この映画見に行きたいなぁ」と思った際、よしじゃあ誰かを誘おう、という発想はまず浮かばない。

娘が生まれてからは、自由自在に一人行動というのはもちろん難しいのだが、年に一回、一泊二日の一人旅をさせてもらっている。

それほど長い旅ができるわけではないので、今回は次の4点に的を当てて行先を検討した。

①新幹線で2時間以内で行ける
(飛行機は、不得手なので一人で乗りたくない&搭乗手続に時間がかかったり空港が遠かったりとタイムロスが多いため避けたい)
②基本、徒歩で回れる
③文学の風を感じられる
④古い建物を見られる

この4点を念頭に行先を考えた結果、全ての要件を満たすであろう軽井沢に決めた。

軽井沢は、結婚前に当時付き合っていた現在の夫と行って以来なので7年ぶりである。

軽井沢駅到着

東京駅まで出たのち、北陸新幹線あさま号に乗車して軽井沢駅へと向かう。

駅内のBECKSでコーヒーなど購入しワクワクしながら乗車したのだが、自由席だったため車内は案外混雑しており、一応座れはしたのだが通路側、あまり移動時間を満喫できる感じではなかった。

はよつかんかな…とiPhoneでZARDを聴きながらボンヤリしていると、そこそこあっという間に軽井沢駅に到着した。

軽井沢駅

なんか見たことある光景…
これは…

すずめちゃんが真紀さんの夫さんとぶつかった階段だ!

軽井沢が2017年に放送されたドラマ「カルテット」の舞台だったことを今頃思い出し、断然テンションが上がってきた。
私はこのドラマが、多分人生で一番くらいに好きである。

この時点で11時前くらいだったのだが、最初に本屋に行くことにした。

軽井沢書店

軽井沢書店外観

旅先の本屋に行くのが好きだ。

この旅の間に一冊これを読むぞ、と決めて本を選ぶのも好きだし、その土地ゆかりの作家がピックアップされていたりして、ローカル色が打ち出されているのがおもしろいのだ。
無料の見どころマップなども頒布されていたりするので、旅の冒頭に訪れるのがポイントな気がする。

軽井沢書店は新しいおしゃれな本屋で、素敵雑貨やカフェもありまさに私のストライクという感じだった。

あまり刺激の強い作品は避けたかったので、読み慣れている村上春樹作品、かつなぜかまだ持っていなかった『アフターダーク』を購入した。
軽井沢には特に関係ないが…

昼食

洋食屋さんのハンバーグランチ

軽井沢書店を出てとりあえずテクテク歩いていくと、なんだかおいしそうな洋食屋さんを発見したため、そこで昼食をとることにした。

店の外見は町の個人の洋食屋さん、という感じで、5年前くらいの私であれば絶対一人では入れなかったと思う。

しかし今は、もはやなんのためらいもなく入れる。年を取るのも悪いことばかりではない。

店内のテレビの昼の情報番組にTRFが出ていて、とてもにこやかに、穏やかに話をしていた。
全盛期のTRFのことはほとんど知らないが、多分みんな凄く丸くなった(性格的に)んだろうなぁ…とか思いながら眺めつつ、ハンバーグランチを食べた。
語彙力が皆無だが、とってもおいしかった。

浅見光彦が登場しそうな道

今回の旅の目的の一つに「古い建物を見る」ということがあったため、とりあえず歩いて万平ホテルを目指すことにした。
旧三笠ホテルも行きたかったのだが、休館中だったため断念。

グーグルマップを片手に、「軽井沢っぽい風景」を味わえそうな道を選んで歩き出す。

軽井沢っぽい道①
軽井沢っぽい道②

おお!
軽井沢っぽい!!
浅見光彦がソアラで登場しそう!

ちなみに、20年以上前に家族旅行で軽井沢を訪れた際、「浅見光彦記念館」にて内田康夫先生にお会いしたことがある。写真を撮ってもらったのと、両親がサイン本をいただいていた。

当時、「幸福の手紙」とか「貴賓室の怪人」などの浅見光彦登場作品を嬉々として読む、生意気な小学生だった。
「お兄ちゃんが警察の偉い人とわかった途端丁寧になる刑事」のお約束の流れとか、内田先生自身をモデルにした「軽井沢のセンセ」の調子良くとぼけたキャラクターが好きだ。

別荘エリアのいい感じの看板
軽井沢っぽい森
インスタ等で頻出しそうな感じの紅葉写真

私は家を観察することが好きなので、あちこちに見受けられる別荘の外観をジロジロと眺めながら歩いた(敷地に侵入したり写真に撮ったりはしてませんよ)。

当然だが豪邸ばかりであり、見応えがあった。
基本的にお金が余っていなければ買わないものだと思うので、使い道に困るくらいお金を持っている人って世の中結構いるもんなんだな…などと考えながらひたすら歩いた。

たぶん結構な距離(3キロくらい)を歩いたと思うのだが、全く苦ではなかった。

万平ホテル

万平ホテル正面玄関
創建当時から残るホテル看板
ホテル内のステンドグラス壁画(?)
メインダイニングルーム

メインダイニングルームでは、どこかの企業のレセプション(?)の準備が進んでいた。

万平ホテルは、時の止まった資料館ではなくて、今でも現役バリバリのホテルというのが凄いなぁと思う。ぜひ一度宿泊してみたいものだ。

…と言いつつ、私は普通に新築ピッカピカのビジネスホテルに宿泊するのが好きなので、こういった老舗宿泊施設では積極的に新館を選びたい(古い建物自体は好き)。

聖パウロカトリック教会・ミカド珈琲

万平ホテルからさらに歩いて、聖パウロカトリック教会にやってきた。

聖パウロカトリック教会

礼拝などをやっていない時間帯であれば、自由に見学OKということだ。
厳かな場でパシャパシャ写真を撮るのは違うなと思ったので、隅のほうの椅子にチマッと座り、静かに見学してきた。

教会の中は天井が高く、ログハウス風というか木がそのままふんだんにに使われている構造だった。うまくは言えないが、祈りを捧げてきた人たちが作ってきた歴史の静かな重みというか、とても神聖な空気を感じた。

さて、歩き通しでいい加減疲れてきたため、ここらで休憩することにした。

ミカド珈琲軽井沢旧道店
(ミカド珈琲公式サイトより画像抜粋)
ミニモカソフト&珈琲セット

軽井沢のカフェといえばミカド珈琲!
絶対混んでるだろうなぁと思ったのだが、案外大丈夫だった。木質感溢れるレトロな雰囲気の2階のカフェで、モカソフトと珈琲のセットを食した。こちらは、軽井沢定番のモカソフトアイスの小さいバージョンと珈琲のセットである。

「定番のモカソフト食べてみたいけど、ソフトクリーム丸々一個は多いなぁ…それに珈琲も飲みたいんだけど…」

という、そんなに若者ではない人向けのニーズにピッタリな商品だと思った。

おいしくちょうどいいモカソフトと珈琲で元気100倍!

まあまあいい時間になってきたので、本日の宿泊先へ移動することにした。

To be continued…

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