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全国で大雨警戒!気象庁サイトで大雨対策

こんにちは。ゴリィこと防災士の後藤です。

ただいま、西日本を中心に大雨になっており、一時期「大雨特別警報」が出るなどしています。土砂崩れ、川の氾濫など被害も出ているようです。

問題は、この大雨は東日本(東北地方含む)を含め数日間続くということ。この言葉だけ聞いてもかなりヤバそうですよね。すでに中国・九州エリアは危険な状態ですが、これからヤバイ状況になりそうなそれより東側の皆さんに命を落とさないための大雨対策を説明します。


大前提「ハザードマップを確認する」

まずは、あなたのお住いの市町村の「ハザードマップ」を確認しましょう。

①土砂災害②洪水③内水氾濫(浸水害:川以外から水があふれ浸水する場所)の3種類の指摘事項を確認してください。全部まとまって1枚の地図に掲載されている場合と、別々になっている場合があります。お住いの市区町村のものにあわせ、上の3点「指摘事項」を確認してください。

もし、自宅に「指摘事項」があれば、一足早い避難を推奨します。

自宅だけではありません。「避難先」(避難所・知人宅・高台等)を決めておき、「避難先」だけでなくそこまでの経路上の「指摘事項」がないことも確認してください。


気象庁のホームページを使いこなそう!

気象庁のホームページをご覧になったことはありますか?

実は、役に立つ情報が盛りだくさんなのです!数日間降り続く大雨にそなえて、その使い方を知っておきましょう。

では、まずは準備から。「気象庁」と検索して気象庁のサイトにたどり着きましょう。

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はい。たどり着いたら並んでいる5つのアイコンの左側(黄色)を選んでください。そうすると、下の画面に行きます。

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「今注目の防災情報」という画面に行きます。まずは、ここで自分のお住いの市区町村を設定してください。そうすると、お住いの市区町村の防災情報のトピックを確認できます。


「警報」が出る前は「大雨・台風」ボタン

パソコンでいうと左から4つめに「大雨・台風」というボタンがあります。そこをクリックしてください。スマホの場合は場所が変わりますが同様のボタンがあるのでそれをタップします。

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この画面は「宮城県仙台市東部」の例です。この画面で3つのポイントを押さえてください。

まずは「早期注意情報」。「大雨」「暴風」「洪水」の警報が出る可能性が分かります。この画面でいくと、仙台市東部はいつ「大雨警報」が出てもおかしくないことが分かります。そして、雨のピークは明日にかけてということもおおまかに把握できます。

次に、「気象情報」。今後のお天気の変化についての説明文です。難しい言葉も入っているかもしれませんが、読むとなんとなくでも今後、雨がどうなっていくのかがわかります。

もうひとつは画面をスクロールします。

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最後に「気象台からのコメント」。ここに、ざっくりとした注意事項が気象台からコメントしてくれています。「気象情報」をごく簡単に要約したものや、「気象情報」発表後の発表事項などを補足してくれます。

「大雨警報」「洪水警報」が出るまでは、この画面をメインに確認してください。

尚、「雨雲の動き」や「今後の雨の予想」は気象庁ホームページ(1時間先)より、Yahoo!やウェザーニュースの方がさらに先まで見ることができますので、そちらをうまく併用してください。


「警報」が出たら「キキクル」(危険度分布)

警報が出た後は、「キキクル(危険度分布)」のページをこまめにチェックしてみてください。

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「雨雲の動き」に加え、「土砂キキクル」「浸水キキクル」「洪水キキクル」の3つの危険度分布を見ることができます。この画面では、宮城県の先っちょの部分(牡鹿半島というところです)に赤い色があるのが分かります。

色は「黄色」<「赤」<「うす紫」<「濃い紫」で表わされ、それは「大雨警戒レベル」のカラーにそのまま対応しています。

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各レベルの意味をものすごく直感的に表現すると左のようなメッセージとなります。

お住いのところのマップが「赤」になれば避難情報でいう「高齢者等避難」(時間のかかる人は逃げて)が出る状態に相当し、「うす紫」になれば「避難指示」(危ないところから逃げろ!)が出る状態に相当します。

分かりやすいですね。

ちなみに、Yahoo!Japanの「天気・災害」にも「土砂災害マップ」「洪水マップ」があります。正直、そちらのほうが見やすいです(笑)。ただ、「キキクル」の利点は「気象台の見解」をセットで見ることができることです。

見るべき情報が分かれば、気象庁のホームページとご自分の使い慣れたものとの組み合わせをしてもいいと思います。

大事なことは、「取るべき情報をきちんと取ること」です。


自治体の避難情報に先んじて行動できる

「キキクル」(危険度分布)ができたことで、市区町村からの「避難情報」(避難指示など)を必ずしも待たずして「自ら避難の判断をする」ことができるわけです。

①マップが「赤」(レベル3相当):自分の住んでいるところ、今いるところが安全かどうか判断した上、安全だと自信が持てない場合、避難先への避難が間に合うか自信がなければ避難行動開始、となります。

②マップが「うす紫」(レベル4相当):再度自分の住んでいるところ、今いるところが安全かどうか判断した上、安全だと自信が持てない場合は無条件で避難行動開始、となります。

注意したいのは、自治体からの避難情報が出ていないうちに避難を開始する場合、「避難所が開設されていないことが多い」ということです。避難所を避難先に考えている場合は、避難所の鍵が開くまで現地で待たないといけないかもしれません。とはいえ避難所は比較的安全なところに作られている(1階が不可、という場所もありますが)ので、安全に自信が持てない自宅にとどまるよりは安心ですね。


まとめ:情報は自分でつかむ

こんな感じで、気象庁のホームページを活用することで、自分が避難すべきタイミングも今までより早く確認することができるようになります。

これは、自分で情報を掴みにいかないと分からない情報です。気象庁のホームページは無料で誰でも閲覧できますので、それを見て、意味が分かれば自分で判断ができます。

自分の身の安全は自分で守る、と思いまずはホームページを開けてみてください。

尚、実家の親御さんとか、こういう情報を取りに行けないご家庭がありましたら、自分の安全を確保したうえで、そちらの情報も調べてあげて是非教えてあげてください。ご近所のご高齢家庭や障害をお持ちの方のご家庭などに教えるのもひとつです。

今回も最後までご覧くださりありがとうございました。

轟RADIO「トドろき防災」

https://gory.jp/todobou


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