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理解が難しい「躁鬱混合状態」

こんばんは。この時間にnoteを書いているということは今夜も不眠のゴリィです。普段はメンタルヘルスの他、カラーセラピー、防災、クイズサイト、音楽と色々やっているのですが、僕が日常生活を送る上で障害となるのが「双極性障害」(躁うつ病)の存在です。

今回は、その中で「躁鬱混合状態」というちょっと理解しがたいだろう状態のお話です。


そもそも「双極性障害」とは?

最近まで「躁うつ病」という名前の病気でした(こっちのほうが分かりやすい)が、「躁」、つまり「ハイ」な状態(高揚)と「うつ」の状態を周期的に繰り返す病気です。

一般的には、お薬の力などを借りて気分の波をコントロールして日常生活を平穏に送ること(「寛解」といいます)を目的としています。「完治」がない病気なので長期間薬の力を借りることがほとんどです。

そういう意味では、からだの病気での「糖尿病」に近いですね。薬などで血糖値をコントロールすることで生活を送りますので(僕は「糖尿病」でもあります)。

ちなみに「心臓」も障害者手帳を持つくらいなので、この3つの薬を合わせると1日約40錠ほどの薬とお付き合いしています(笑)。


「躁」と「うつ」が「混じる」ってどゆこと?

「双極性障害」(躁うつ病)の患者さん皆さんがなるわけではありませんが、「混じる」というよりは「同時に出る」という感じでしょうか。

同じ病気でも全員が同じ症状ではないのと同じように、「双極性障害」の患者さんも同じ症状というわけではありません。

「躁」の場合、迷惑なくらい口数が多くなる(多弁)、金遣いが荒くなる、攻撃的になる、犯罪を犯しそうになる、考えが次々と浮かぶがまとまらない、等の症状がでます。

「うつ」の場合、気分が沈む、食欲が落ちる(増すこともある)、涙もろくなる、だるくなる、自分が悪いと思いこむ(自責感)、希死念慮(ここは敢えてこのまま)等があります。

通常は(本当の通常は「どちらも出ない」ですが)、「躁」か「うつ」のどちらかの症状しか出ません。真逆な内容ですから。

ところが、「気分が沈んでいる」のに「攻撃的」とか、「だるい」(つまりあまり活動しない)のに「金遣いが荒くなる」等、「躁」にありがちな症状と「うつ」にありがちな症状が同時に出てくることがあります。

これが、「躁鬱混合状態」と言われるものです。これがみられる患者さんは「重度の双極性障害」と診断されることが多いようです。


僕の場合の「躁鬱混合状態」の傾向

ここからは具体的な話になるので、あくまで「僕の例」としてご覧ください。

僕は「躁鬱混合状態」になりやすい人です(つまり重度の双極性障害)。

昨年、突発性難聴になったあたりから「うつ期」に入っています(そりゃそうですよね)。その間に思い出すだけでも少なくとも3回短期間であれ「躁鬱混合状態」になっています。

まず、金遣いが荒くなります。しばらくやめていたパチンコを再開してしまい、一時的に借金生活になったこともあります。仕事もそっちのけだったんで収入が減ったのでさらに経済状況は悪化しました(もともと鬱だから仕事は難しかったのですが)。

そして、暴力的にもなります。スマートフォンを壁に投げつけたり、電子タバコの本体を床に投げつけたり(これは壊しました)、時には親友やパートねーに向かってものを投げつけたりしました。

あと、思考が破たんします。今回は無計画にいろいろなことをして大切な「仲間」に迷惑をかけました。この点は流石に仲間から「軌道修正しましょう」という形で連絡が来ました。

最後の「思考が破たん」はかなりひどいときじゃないと出ない症状なので、今回はかなり酷いんだと思っています。

ちなみに、これは一般論ですが「希死念慮」(うつ)を持った人が「行動的」(躁)という「躁鬱混合状態」になっていまったとしたら・・・

最悪の結果になることは容易に想像がつきますよね。「躁鬱混合状態」が一般的に危険と言われる一番の理由がこの組み合わせです。僕はこの組み合わせが出たことはありません。だから今こうして記事が書けているのです。


自分で制御できるものなのか?

自分で「躁鬱混合状態」を脱することができるか、と聞かれると正直自信がありません

そもそも躁の状態は自覚しづらく「スマートフォンを壁に投げつける」行為は今思えば、ですがそのときはその行為に疑問を持てません

そして、「おそらく躁鬱混合状態だろう」と思っている今も頭の中は「明日も朝からパチンコ」です。救いなのは1円パチンコをイメージしていることですかね。

そもそも「仲間」が僕が傷つかないように言葉を選びながらも「ゴリィがやっていることは僕の考えとずれていっている」と初めて「仲間」のハッキリとした意思表示をして強い口調で書かれたLINEを見て「あ、俺今相当おかしいんだ」と自覚することができました。

「明日もパチンコ」に関しては「根っこ」に「仕事はできないが何も考えずできる楽しみ程度ができるうつ状態」というのがあるのでしょう(これは以前書いた通り、仕事するハードルは高い)。


「病気」のことは隠せない

僕の場合「躁鬱混合状態」になってしまうと、「激しい躁状態」の症状が前面に出てしまいます。そうなると、誰かに危害を加えたりする可能性がとても高くなります。

今回も、「仲間」が容認できないような行動・思考に陥ってしまったことで「仲間」に迷惑をかけてしまいました。

「仲間」には僕が「双極性障害」であることを話しています(「躁鬱混合状態」のことは話してなかったけど)。もし、僕が「双極性障害」を打ち明けていなかったとしたら、大切な「仲間」が去ってしまっていたかもしれません

そもそも「双極性障害」は「躁」がある時点で誰かを傷つけてしまう(肉体的・精神的問わず)可能性があるので、「双極性障害」という病気を隠すのは周囲の人たちに対して誠実ではないと考えています。「躁鬱混合状態」が症状に出る患者さんは、なおさら(躁鬱混合状態を伝える必要はないにしても)そうするのが誠実さだと思います。


まとめ

今回はなかなか理解されづらい「躁鬱混合状態」の話でした。

「双極性障害」(躁うつ病)患者さんの中には「躁」の症状と「うつ」の症状が同時に出る僕のような患者さんが実際にいること、その患者さんの多くはなかなかそれを自覚してコントロールできないことを知っていただければ、と思います。

そもそも「混合状態」にかぎらず「躁」も「うつ」も自分でコントロールできれば、僕達「双極性障害」の患者はここまで苦しい思いはしなくて済む話なんですけどね。

そして、今ご覧のあなたがもし「双極性障害」(躁うつ病)の患者さんであれば、信頼している人達には自分が患者であることをきちんと打ち明けてあげてください。「躁鬱混合状態」のある患者さんはなおさら。

あなたが症状が悪くなったときにそれを受け止めてくれる人が周囲にいてくれるだけで、気持ちも楽になりますよ。打ち明けたことで去っていく人は、自分が発症したときにどのみち去っていきます。精神的に参っているときに去られるよりは、まだ健全なうちに去られた方がマシです。

今回も最後までご覧くださいましてありがとうございました。


最後に、仲間へ。

受け止めてくれて、ありがとう。

轟RADIO「こころいろ」

https://gory.jp/koko


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