もうすぐ中年で嬉しい。

あと数年したら40歳になる。世間でいう”中年”。10年程前のことだが、30歳になる手前の頃、もうすぐ30歳になるのか、、と溜息をついていた。なぜだかわからないけど、20代から30代に突入することが、猛烈に嫌だった。歳をとるのが嫌で、20代でも大人だが、30代になればもっと大人のような振る舞いをしなければならないように思った。現在大人の振る舞いを自分が出来ているかといえば、まったく出来ていないのかもしれない。周りからは幼いとよく言われる。客観的に見れば恥ずかしいのかもしれない。あれから約10年が経つ。もうすぐ40になるけど、私は中年になることが全然嫌ではない。年相応の振る舞いに関しては、なぜか根拠もなくこれからはできる気がする。理由はよくわからない。周りにいる自分に近い年齢の人は、中年になるのは嫌だと言っていた。私が少数派なのかもしれない。中年と一括りにされて若くなくなる感じがする。それがとても嬉しい。

若さに求められるもの。キャピキャピ感だったり可愛げだったり、いろいろあると思う。中年には中年の求められる要素があると思うけど、若いが故に求められるものもある。自分は10代の時も20代の時も、全然キャピキャピしていなくて、むしろ暗いほうだったように思う。可愛げもないらしく、学生の頃アルバイト先では、一緒に働く先輩にかわいくないと言われたこともあった。思えば”可愛げ”を演出するために空回りするぶりっ子をしたり、無理してテンションを上げたり、なにかと面倒臭かった。

中年になりそうな今、私に求められることは、無駄にぶりっ子することでもテンションが高いような振る舞いをすることでもないように思う。低いテンションでいても許されそうな年齢。ありがたい。これからはテンションに関して素でいられる。ついでに言うと、テンションが低いだけで落ち着いていると勘違いしてもらえそうな気もする。

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