見出し画像

ほんとうにあった怖い話💀


本当にあった怖い話をしようと思います。


その前に関係のない話をさせてもらう。

私は、纏う雰囲気が上品であり
隙がなく仕事も出来て、
ビュジュアルも整ってる女性と
お話しするのに緊張してしまう。

目も上手く合わせられないし、

声も小さくなったり、

余計な事をたくさん考えてしまう。

否、余計な事を考えてしまうから
目も上手く合わせられないし、
声が小さくなってしまうのであろう。

そういった女性が
バイト先の社員さんでいる。
しかも同い年。

同い年だからこそ
話しやすいのではないかと
思った方もいらっしゃると思うが、
無理。普通に。

同じ年数生きてるのに、
人間としての圧倒的ひけめを感じて無理。
いや普通に。
同い年のオリンピック選手を
冷房ガンガンの部屋で応援してる時
みたいな感じ。


本当に関係のない話をさせてもらった。




それでは本題の本当にあった怖い話に戻る。


1週間ほど前、駅のホームを歩いていた。

私の前には推定40歳の
爽やかな男性が歩いていた。

朝の通勤時間だった事もあり、ホームも
混雑をしていた。

そこで、向かいから推定35歳ほどの
完全に太り切った男性が走ってきた。

ただでさえ、混雑しているホームであるのに
そこを走っている男性は周りから浮いていた。

ホームにいた周りの人達も、
「危ないなぁ」「走るなよ」と
言わんばかりの目つきで彼を見ていた。

その男性がどんどんとこちらに向かって
走りながら近づいてくる。


嫌だなぁ嫌だなぁ(稲川淳二の様に)
という予感が私の背中を撫でた。


なんだこの感覚は。
何かが起こるこの感覚。

そう思っていた次の瞬間!



ドン!!!!



完全に太り切った男性が
私の前を歩いていた、
爽やかな40歳男性に
思いっきりぶつかったのである。


しかし、完全に太りきった男性は
その爽やかな男性に
謝る事なく猪の如く猛進していった。


すると、私の前を歩いていた男が
ぶつかられた痛みと
謝罪の色が1ミリもない事に
自らを象徴としていた爽やかを放り投げ、
怒りを前面に押し出す顔になった。

そして、完全に太りきり猪の如く
走り去って行く男に対して、
私と対面する形で
私の背中側に走り去る彼にこう怒鳴った。


「フッざけンなっ!!💢
 このクソォメガネ!!!💢」




この発言を聞いた時、私は思った。


「ぶつかった男、
 メガネしてなかった…」


急激に怒りが沸点まで経ってして
思考が追いつかず目に入ったものを
言ってしまったのだろう。

後ろにいた私の顔が瞬間的に目に入り
確実にクソメガネと言ってしまっていた。


怒りすぎてる。


怒りすぎてるし何か私も罵られたし
傷ついたりもした。


貰い事故すぎる。

そのぶつかられた側の爽やかな男は、
それでも走り去っていく男の方を睨み
舌打ちをしていた。

私は朝からその様な事故を目撃してしまったが

気分が悪くなることなく、、


絶対にこの話バイト先の人にしよぉ〜ニヤニヤ
ウケるぞ〜ニヤニヤと思っていた。


思うな。

そして、バイト先につき

この話を、
纏う雰囲気が上品であり
隙がなく仕事も出来て、
ビュジュアルも整ってる女性の
社員さんに話そうと思った。


普段なら何話して良いか
分からずあまり自ら話しかける事はないが
こちらには、鮮度抜群の
エピソードトークという
最強手札を持ち合わせている。



「あの、いきなりなんですけど、
  今日あった怖い話して良いですか??」

「え、怖い話!?笑
 私怖い話苦手だけど聞かせて下さいぃ」


はい、掴みは完璧。


そこから、事の顛末を饒舌に話し、


迎えた話のオチの部分、
あとはウケるだけですねぇ〜〜
と余裕をこいた私は、
オチの部分を話し始めた。

「そのぶつかった男が!!
 なんと!……


 メガネしレぃてぃ、
 なかったんですよ!!!」



存分に噛んだ。



「……」



そして、存分にスベッた。

話が終わったのに、
お互いが言葉を発しない時間が
10秒続いた。



怖すぎる。

この時間が本当に怖すぎた。


そして、10秒経った後に

女性の社員さんが徐に口を開き

「え、どういう話ですか?」


キャャァァァァァ!!!って叫ぶかと思った。

誰かにぶつかってまでも走って
逃げ去りたかった。

意気揚々と話しかけてきた男が
エピソードトークで噛んでスベッて
急に叫び出して走って逃げ出したら、
流石に退職するしかなさすぎるので
叫ぶのはギリギリの理性で止めた。


今書いていてもあの時を思い出すと
ゾクっと鳥肌が立つ。


今年の夏もどうせ茹だる様な暑さであろう。

その時はこの話を思い出して涼しさを
感じようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?