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暮らすように旅した4泊5日の旅日記|長野松本

長野県松本は、スモール東京と紹介したくなる、ほどよい大きさの街だ。

そして、松本という街は、旅をしながら働くのに適した場所だと思う。

コンパクトだけど、商業や娯楽といった一定以上の都市機能はしっかり備えていながらも、昔のものと新しいものが混在し、大通りの奥にはビル群ではなくて、山が見える。

4泊も同じ土地に滞在してみると、なんとなくその土地の空気感が身体に馴染んでくるもので、初めての体験だった。

街中に川が流れ、お城があり、繁華街と住宅街があり、所々ギャラリーのような渋いお店も点在している。草間弥生やアオイヤマダのようなアーティストも輩出していて、夜はバーの街とも呼ばれる。

そんな生きた文化のある街。

歩いているだけで面白いものと出会えるこの街で、私は「働きながら旅する」ワーケーションスタイルで4泊5日の旅行をした。

この4日間、なにをしたかといえば、日中はカフェでリモートワークで働きながら、夕刻以降は露天風呂、お酒と読書。最高なロケーションのサウナに連日入り、散歩がてら美術館やカフェを楽しんで、日が沈むとナチュールワインを楽しむという。

確かにホテルに泊まってはいるだが、やっていること自体はちょっといい休日のような過ごし方でした

このnoteが、松本旅行予定の人や、旅しながら働きたい人に参考になったらうれしいです。

1日目。旅の目的地となるホテル「松本本箱」へ

朝7時半。いつもよりも早起きをして、新宿駅に向かう。意外だったのだが、松本は新宿から特急あずさでたった2時間。

松本のスタバで10時からのミーティングに間に合わせるスケジュール。ちなみに、この旅行は平日ど真ん中のリモート旅でした。

行きの電車こそこれから始まる旅の高揚感を味わいたい気もするけど、ある程度まとまった時間は仕事をするに限ります。

手元のスマホでslackやメールを作成し、スプレッドシートに数値入力を。もちろん業種にはよるだろうけど、仕事ってパソコンでなくてもできてしまう作業は意外とあるものです。

10時のミーティングに間に合わせて、松本駅に到着し、駅近くのスタバで出席。マイク性能のいいBluetoothイヤホンは必須。

これがないと、旅できないです。

11時。早めのランチタイムに、お目当てのラーメン屋さんで昼食。とんでもなくおいしかった!東京だったら1800円はするはず。

甘めの醤油。食べ進めるとうまさがわかる
絶対また来る

腹ごなしに松本の街を歩く。松本は古さと新しさが混合する街で、そぞろ歩きするだけでも楽しめます。

13時。再びミーティングがあるので、これぞ松本なカフェへ移動。松本花月ホテルの1階にあるカフェには、松本家具が現役で使われている松本ならではの空間なんです。

つやつやの曲線が美しい

どんなに距離があってもミーティングに参加できる現代社会の技術と、会社のスタンスに大感謝。ホルのチェックインの時間まで、しばらく作業をしました。

14時半になり、そこからこの旅の目的地のひとつである松本本箱へ。チェックインは少し離れたカフェ「おやきとコーヒー」なんだそう。

「おやきとコーヒー」は一般の方も利用できるカフェで、宿泊者はチェックインのときにおやきとコーヒーをいただくことができる。おっとりとした話し方のお姉さんに〈松本十帖〉について教えてもらい、チェックイン完了。

松本本箱は、雑誌『自遊人』の編集長がプロデュースしたホテルで、近隣には、もう一つのホテル「小柳」と2つのカフェ、いくつかのショップや飲食店もプロデュースしており、エリアリノベーションの総称としても〈松本十帖〉と呼んでいるんだそう。

さて、部屋に着いて、館内探検!

としたかったのですが、この日は急遽決まったミーティングが16時からあったので、おとなしく部屋で仕事をする。あとは明日の私に任せよう。とパソコンを閉じたのは17時になりました。

ホテルの仕事をしてるので、館内探検は勝手に仕事時間としてカウント。自費視察ということで多めに見てもらおう。

ホテルについては、別途記すつもりですが、せっかくなので、ブックストアをちょっとだけ写真多めで紹介。松本本箱は、おこもりホテルにぴったりです。

ブックホテル『松本本箱』の書籍エリア・オトナ本箱
松本本箱は旅館をリノベーションしたホテルで、本箱はもともと浴場だった
「コドモ本箱」にはボールプールになってる
本棚の中におこもりできる
『松本本箱』1階のカフェダイニング『三六七』

19時にようやく就業時刻に。ホテルへの移動中のタクシーでまとめていた日報を送る。

ああ。そうそう。

松本十帖の露天風呂は本当によかったです。

もう一度言うけど、ほんとうに、ほんとうに、よかった。んん。だめだな。これ以上書くと長くなってしまうので、ホテル紹介はほんとにまた今度。

2日目。カフェで仕事して、終業と同時にプライベートサウナ


『本箱』は食事がとってもいいのはわかっていたけど、朝から本当にのんびりしたかったので、朝ごはんは今回はつけませんでした。

だから、起き抜けに温湯の温泉につかって、始業時間ギリギリの9時50分まで二度寝をして、至福 of 至福。

10時半からミーティングがあったので、支度を済ませて、チェックアウト。前日のうちにホテルのスタッフさんに相談させてもらって、カフェの一角で2時間ほどミーティングをさせてもらいました。

ミーティング終了。30分ほど作業して、会議で決まったやるべきことを終われせてしまって、ひとまず安心。旅しながら働いて思うのは、多動性でマルチタスクが得意なタイプでよかったなと思います。

13時。松本十帖のブックカフェ「哲学と甘いもの」へ。ランチ休みだから、14時までのんびり本を片手に過ごしました。

なんだかこの旅行中、ずっとだれかの思考に触れている気がする。ここで読んでいた『未来をつくる言葉』は、おうちに持ち帰ることにしました。

さて、次のミーティングが16時からあるので、今日泊まるゲストハウスへ。レンタサイクルを借りる予定だったけど、最寄りのスポットの自転車はすべて貸し出されており、残念でした。

しかたなく、大人だからタクシーで移動。移動中に日報まとめたり、メールチェックを。

14時半に、今日の目的地であるタビシロに到着。

タビシロには、実は2年まえの冬に一度宿泊したことがあるのですが、ラウンジが居心地がよくって、防音のテレワークスペースも完備という旅しながら働く人にとって、ありがたすぎるゲストハウスです。ドミトリーの他に個室もあります。

推しの八海山みりんサワー

そして、なによりもサウナがあるんです。

しかも、2年前来ていたときよりも外気浴エリアが広くなっていて、お湯風呂も追加されており、進化していた。ドロップイン利用もできるのでサウナが好きな人はぜひ!

ミーティングまでは、企画の進行をしたり、来週必要になりそうな資料のアウトラインを作ったり、と細やかなタスクを進めておきます。

17時に無事ミーティング終了。しばらくがっつりめに資料づくりをしました。ゲストハウスに来る人たちとあいさつしながら、旅人の集う空間を楽しみつつ、仕事を着々と進める時間。

19時になって、2日目の業務は無事終了!予約していたタビシロのサウナへ。気持ちのいいこと。

サウナに入って、気持ちまで完全にオフラインに。リモートだとどうしても、だらだら仕事しがちなので、これはとても良かった。サウナで気持ちを切り替えるのは旅の鉄板スタイルにしてもいいかもしれないですね。

ナチュールワインとソーセージを堪能し、松本といえは「バーの街」らしいので目に付いたバーにはいって、夜の時間を満喫する。最高に仕上がって22時に帰宅。

この日は、もっちもちの布団にくるまって就寝。

3日目。念願の有給はがっつりサウナ&観光day

木曜日と金曜日は、有給にしていて、しっかり観光をする日と決めていました。ワーケーションからの有給取得の組み合わせもおすすめです。

タビシロでオススメされた「シマシマサウナ」へ。

松本駅からさらに山奥に30分ほど行くとある「新島々駅」長野に島はないのになぜだろう。

シマシマサウナは、なぜか公式サイトではまったく取り上げてないんですが、珍しいフィンランド式の薪サウナで、6人までOKで、かなり広いです。写真は撮ってないので気になる人はサイトを見てください。

アルプスの湧き水を利用
屋根付きなので、若干の雨も大丈夫そう
冬は少し寒そう

1時間に1回くらい電車が見れる

ランチにはシマシマサウナ併設の山賊焼き定食しかない「山賊焼き岳」をぜひ食べてください。びっくりすると思う。

全くあぶらっこくなくて、きれいな脂なんですよ。ほんと不思議。めちゃくちゃ腹持ちよかった。絶対食べて帰るべし。

ハルウララな電車で昼寝をしながら松本に戻り、午後はのんびりカフェ巡りつつ、松本市美術館へ。

不思議なもので、知らない街でリモートワークしながら数日していると、今までにない「旅をしながら働く」という感覚になっていることに気づいたのも3日目のこの頃でした。

美術館のあとはまたカフェで一休みして、街散策しながら骨とう品屋、チャイナ服専門店さん、セレクトショップなどを見つけては覗いてみてな、そぞろ歩きを楽しんで、松本の空気感をのんびり過ごしました。

4日目。松本から東信州「小諸(こもろ)」にあるサウナへ

翌日は、今年の1月にできたばかりだという小諸にあるサウナ「TOUJIBA」へ。

訳あって、というかこの旅行が決まったときに「松本旅行楽しみ~!」とTwitterに呟いたら、軽井沢の友人が「18日にサウナ行くんだけど、行かない?」と声をかけてくれて。

日程もぴったりで、一緒に行く方が松本の人だったので、車に乗せてもらえて。すっごい奇跡みたいな展開で連れて行ってもらいました。

湯治場サウナもよかった~~~。

森と一体化したフィンランド型サウナを目指して作られたサウナで、元E-girlsの武藤千春さんがプロデュースしてるらしいです。

小諸の農業や地域ブランディングめちゃくちゃされてる方のひとつの事業っぽい。こういう取り組み知れるの旅だからこその面白さだよね。

フィンランドでアアルトのつくったホームサウナはもっと小さかったですが、たしかにこんな感じの黒くいぶされた丸太だったような。

そしてこちらも薪サウナでした。薪だと身体の温まり方が違う気がする……。気のせい?

しかも、複数人と友人とアウトドアスタイルのサウナに入るというのは新しい体験でおもしろかったです。しかも都内の銭湯サウナが基本だと静かに己との闘いみたいなとこあるんだけど、

今回のサウナ好きと「このサウナのここはめちゃくちゃいいね。あ、でも、もっとこうしてもいいかも」だなんてサウナトークしながらわいわい入るスタイルもいいんですよ。フィンランドの森サウナってこんな感じなのかも。

ちょっと肌寒かった&まだ枯れ木の時期だから景色的にはちょっと冷たい景色だけど、これが夏になるとまた違うんだろうなあ。

長野のサウナは旅人が多いのか、どこもポンチョも水着も借りれるので、旅途中でも気兼ねなく利用できるのもうれしいポイント。

帰りは松本ではなく、軽井沢の友人の車に同乗して軽井沢のホテルまで送ってもらいました。

途中で、軽井沢にできたばかり蔦屋書店に寄ってくれて、わいわいお茶して、今日泊まるホテルの近くのおいしいレストランやクラフトビール、カフェを教えてくれて、バイバイ。

国内なのに、なんだか、バックパック旅行みたいなノリで楽しかったな。

あ、そうそう。

教えてもらったクラフトビール屋さんでは、私が2種類選んだら「おおっ…」とスタッフさんに言われて「?」と聞いたら、結構ツウな感じのオーダーだったらしい。そんなちょっとしたコミュニケーションも楽しかったです。

5日目。観光せずのんびり過ごして、おうちに帰る

軽井沢で泊まったのは、軽井沢駅から徒歩15分くらいのTwinLineHotel。ビジネス利用なんかによさそうだけど、人によっては気後れしちゃうかも?って思っちゃうくらいにカップル特化な感じのデザインのライフスタイルホテル

大学生とか社会人なり立てだったら、すごくテンション上がるはず!

朝食をつけてたので、ふわふわのメレンゲが乗っかったふわふわのオムレツをいただきました。なんかふわふわのふわふわで、掴みどころがなさすぎて、どんな顔していいかわからなかったです。笑

チェックアウトしたあとは、カフェラテが教えてもらったホテルから徒歩1分にあるカフェへ。この日はあいにくの雨。というか寒すぎて、3月なのに雪。

でも、軽井沢はもともと観光らしい観光をする予定はなかったので、カフェで雑誌を読んだり、旅行中の写真を整理したりして、のんびり過ごしました。

5日目にもなるとずっと移動しているから「一生懸命観光するぞ!」というよりも、心地よく過ごせる時間を求めていたようで。雨の音を聞きながら、旅を振り返るのもいい時間でした。

お昼の電車に乗る予定が、乗り遅れてしまったので、駅の一部がカフェになっちゃったようなカフェでホットワインを飲んで、作業タイムに。

Wi-Fiも電源もあって駅近で、お酒も飲めて、めちゃくちゃ穴場!むしろ乗り遅れてラッキーでした。

そんなこんなで、土曜日の夕方には東京に。

今回、4泊5日のうち2日間は仕事をしながら旅行をしてみて思ったのは、旅行先で刺激を受けなが仕事をする日もあっていいんじゃないかということ。

もちろん、家や職場にこもって仕事した方が効率がいいことは多いけど、私はず~っとそれでは気が滅入ってしまうので、旅を活用して仕事時間をデザインしていきたいな。

ちなみに、私はこの長野旅行をきっかけにどこでも仕事をできるのでは?と思って3週間タイに行って、ワーケーションをしてます。笑

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