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医療デジタル化の歴史

医療デジタル化の歴史は約48年前、レセコン(レセプトコンピュータ)の発売開始からはじまりました。その後、オーダーリング、電子カルテと発展を遂げる。現在の医療のデジタル化を中心は電子カルテであり、電子カルテをプラットフォームとして、様々なシステムがつながって成り立っている。2000年代に入り政府は積極的にITの活用を進めており、特に2010年の「医療分野のクラウド解禁」により、飛躍的な発展を遂げている。また、新型コロナの感染拡大の影響から、デジタル化スピードは加速しており、オンライン診療が常態化しようとしている。

政府の推進の流れを考えると、ひとつのターゲットとして、2025年の「地域包括ケアシステム」の完成を目指して、医療・介護の情報共有を進めようと考えている。また、直近ではコロナ禍で進んだオンライン社会に順応するために、「オンライン」がデジタル化の目玉となっている。

主なデジタル化の流れ(過去30年間)

1972 日本で初めて医事コンピュータ(レセコン)が発売される

1980 オーダーエントリーシステム(オーダーリング)の普及開始

1995 診療支援システム(旧電子カルテ)の普及開始

1999 法的に「電子カルテ」が認められる
  (診療録等の電子媒体による保存について【厚労省通知】)
2001 医療IT化に関するグランドデザイン 第1弾
   (保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン)
2004 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン

2005 医療IT化に関するグランドデザイン 第2弾
  (医療・健康・介護・福祉分野の情報化グランドデザイン)
2006 レセプトのオンライン請求の義務化

2008 電子画像管理加算(フィルムレス)の新設

2009 レセコンおよびソフト購入に関する助成金

2010 医療分野のクラウド解禁(診療録等の保存を行う場所についての一部改正【厚労省通知】)
   デジタル映像化処理加算の廃止

2012 レセプトコンピュータチェック(突合点検・縦覧点検)開始

2016 検査・画像情報提供加算、電子的診療情報評価料の新設
    遠隔診療の内容の明確化
    紹介状等のデジタル化認可、お薬手帳のデジタル化認可、
   電子処方せん解禁

2018 オンライン診療料の新設

2019 働き方改革関連法の施行

2020 オンライン服薬指導の新設
    時限的にオンライン診療の実質制限の解除

2021 介護報酬改定(見守りシステム/オンライン会議/多職種間連携/オンライン療養指導)
    保険証のオンライン資格確認の開始予定

2022 電子処方箋の開始予定

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