MICT

コロナ禍で急速に進む、医療のデジタル化。医療ICTやDXについて気まぐれに書いてみます。更新頻度は少なめです。

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コロナ禍で急速に進む、医療のデジタル化。医療ICTやDXについて気まぐれに書いてみます。更新頻度は少なめです。

最近の記事

医療DXのはじめの一歩

医療DXの第1歩はシステム選び? 医療機関が医療DXを進める上で何から始めたらよいのでしょうか。医療DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「デジタル技術を活用した業務改革」です。そのため、誰もがデジタル機器の導入をイメージし、「システム選定」が頭に浮かぶのではないでしょうか。 実はこの考え方は「大間違い」なのです。システムを導入しても、あんまり意味のないものがあったりするのはそのためです。「〇〇買いの銭失い」にならないようにする必要があるのです。(システムは高いので

    • 医療DXの本質とは

      医療DXとは何か 「医療DX」とは、何でしょうか。この本質の理解がなければ、参加する意味を見出すことが難しいのではないでしょうか。 医療DXとは、医療分野におけるデジタル技術を活用した「変革」を意味します。従来のやり方をデジタルの力で変えよう(効率化)とする試みです。 医療の世界であれば、受付、問診、診察、会計といった流れを、デジタル技術で効率化しようとする試みとなります。 かつて医療の世界では、1970年代に生まれた「レセコン(医事会計ソフト)」によって、診療報酬算定業

      • 医療DXへの道のり

        最近、「医療DX」という言葉をよく聞くようになった。つい最近までは、医療IT、医療ICTと言われていたものが、急にDXと言われても、なかなか受け入れるのは難しい。そこで、わが国の医療のデジタル化の流れを振り返りながら、DX(デジタルトランスフォーメーション)とは何か?を考えてみる。 ビフォアIT(アナログ)の時代紙カルテ、紙レセプト、フィルム、紙伝票であふれる世界。デジタル化以前の医療現場では、カルテやそこから転記された三枚複写の「紙伝票」が情報共有の主流であった。 医療

        • 医療デジタル化の歴史

          医療デジタル化の歴史は約48年前、レセコン(レセプトコンピュータ)の発売開始からはじまりました。その後、オーダーリング、電子カルテと発展を遂げる。現在の医療のデジタル化を中心は電子カルテであり、電子カルテをプラットフォームとして、様々なシステムがつながって成り立っている。2000年代に入り政府は積極的にITの活用を進めており、特に2010年の「医療分野のクラウド解禁」により、飛躍的な発展を遂げている。また、新型コロナの感染拡大の影響から、デジタル化スピードは加速しており、オン