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SFCで演劇自主ゼミを始めた

おかげさまで日々忙しく修士生活ができています。研究・制作の進捗、配信お仕事、その他お仕事、就活どうしようなど、書きたいことはたくさんあるのだけど、よし書くぞ!ってなれるくらいまとまった(気力のある)時間が取れないので、移動時間とかを利用して、些細な話題はこまこま書いていこうかなと思います。

これは最近読んでいる本

余談:細々記録するに至った背景

春からSFC修士課程でXD(エクスデザイン)コースというところに所属して、学部の卒論から引き続き「分散型演劇の提案と実践」を研究テーマにしています(これについてはしっかり時間がある時に書くつもり)。
(以下自論だが)XDにはざっくり「社会学・人類学系」「建築・デザイン系」「アート・音楽系」の先生方がいます。私は大体アート・音楽系の研究室に属しているので、XD全体の研究発表の場ではいつもとは違う(研究っぽい)フィードバックをいただけて面白かったのですが、うちの1人の先生から、「これからの修士二年間で、研究テーマを取り巻く社会情勢が刻一刻と変化するし、自分自身も考え方が変わっていくはず。今の思いを記録していってほしい」みたいなフィードバックをいただきました。たしかに、本気で社会が半年後どうなってるかわからないし、一年前に比べて自分もだいぶ変わったと思う。質より量的な感じでいろいろ記録していきたいです。きっと未来の私が分析してくれるはずだと…

これはXDレビューで見せたスライドから抜粋

本題:演劇自主ゼミを始めた

noteにまとめたい題材が今四つくらいあるのですが、その中で腰を据えて書かないといけない「分散型演劇の提唱」の部分にあんまり関係ない話として、5月頭からSFCの学生有志・研究室横断で演劇自主ゼミを始めた話をします。

発起人は私と、修士課程で演出家の熊谷ひろたかさん(以下くまさん)です。今のところ学部生含め5人という少人数・隔週90分でやってみています。

こういうゼミっぽいことをやりたいっていうのをくまさんとは去年から話していて、去年もちょっとやりかけたんだけど、活動のテンションが掴めず霧散。今回は「演劇を研究テーマとして見ている人」というきつめの条件にすることで、とりあえずうまくいっていそうです。

SFCのXDコースは、大体3つの派閥がある気がすると上でも書きましたが、「演劇」はぽつぽつ研究対象にする人がいるのに、現状決まった研究チーム的なものがないです。一言に演劇と言っても研究としても表現としても広くて、言語学的なところ・認知科学的なところ〜文学的なところ〜身体パフォーマンス・芸術表現などを横断しています。XDの三つ巴の中では多分「文化人類学」と「アート」の間くらいに位置できると思うけど、どちらに振り切っても議論に足りない。

今演劇自主ゼミにいる人も、研究対象が大まかに「演劇」ではあるけど、個人に焦点を当てるとくまさんが「演劇表現のうち喋らないところの表現」、私が「配信を取り入れた演劇(メディアアート的目線)」で、学部生たちの興味も「演劇と音」「デザインリサーチの社会提示として演劇を利用する」とかともかくバラバラではある。バラバラなんだけど、「演劇」という共通言語を持つことで、お互いの知識を共有できるような、いい感じの運営ができてそうな感じがします。

SFCという場で演劇を研究することや、SFCの学生が学術的な目線を持ちながら演劇作品を作ることは、なかなか面白い気がするので、研究やおしごとのかたわら修士2年かけて育てていきたいな、と思っています。ゆくゆくは、ワークショップとかzineとか出したりしたい。

最後に、今週木曜日の第3回ゼミのお題を載せて、to be continuedということで!

「1950年~1970年前後の演劇史とその動向」
今回の目的としては少しみんなで演劇史を学びつつ歴史的意義や意味を考えたいというものです。
日本の演劇史的には新劇からアングラあたりの流れですが、時代的にはテレビ放送が1953年から始まっていたり、朝鮮特需で戦後復興が一気に進んでいたりと時代的にも面白い頃だと思います。さらに、演劇より少し広い「パフォーマンス」の語も、この時代に制作されたイヴェントやハプニングといった実験的な身体表現を発端にしているとされています(前回のゼミで話に出た首都圏清掃整理促進運動とか)。
演劇史の本流を調べるというよりも、それぞれの興味(例えばテレビと演劇の関係だったり、当時の宝塚、他分野アートとの関係など)に沿って調べて発表してもらえればと思います。

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