Ryo Fujimoto - 清水・三保 - 「雨、海、練習」(６日目)
SAKEBINIST / Sound Artist の Ryo Fujimotoです。
９月３０日から１０月６日まで清水・三保地区に滞在しています。
朝から小雨が降り始めています。 今日記を書いているときは遠くで雷が鳴っている。もし、これが富士山に落ちたらどうなるだろうかと考えている。雨の日の三保。晴れの日より制作が進むなと思ったのだった。
晴れの日と書いたら、ハレとケの概念を思い出した。
そこまで深く追求せずに雨のことを書こうか。
ベランダから降ってくる雨を見ている。 雨は自分の意思で降り注いでいるのか。そして地上に降り注いだ雨は、やがて海に戻る。そして、水蒸気となり、また、天の世界に帰ってゆく。
僕は声と言うものを表現の大事なところに置いているが、声もそうなのである。まず声を出す人は外界の空気が必要である。そしてその空気を吸い込んで僕たちは声を出すことができる。 出された声は空間内に響き、そして物や壁にぶつかり、次第に小さくなっていく。小さくなった声は物や壁、地面、そういうものに吸収されて熱エネルギーになる。 その熱エネルギーになった声だったものは、吸収されたものから放出されて天に昇る。最終的には宇宙空間に放出されるのである。 宇宙空間に放出された後は、宇宙の一部となる。そういうことを最近は練習中に考えている。
雨が少しやんだので散歩を。
静かな心であるとき。僕は幸せを感じる。
こんなに幸せで良いのだろうかと思う瞬間はあるが、僕自身が幸せでないと意味がないと思っているし、(昔はそうではなかった)、そうありたいと思う。自分が幸せなら、そのようなエネルギーを人々に分け与えることができるからである。
６日目終わり。明日は最終日。まとめ。
2024.10.1
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