見出し画像

古谷晃一郎 「今こそお茶を」 (藤枝市中山間地域 滞在まとめ)

ご多分に漏れず藤枝から帰寧した瞬間に日常に飲み込まれ、ぼんやりとnoteのことを棚上げしていましたが、重たいPCの蓋を開けポチポチと書きはじめます。

旅のふりかえりと陶芸村構想に寄せて

藤枝での滞在のことを想いつつも生活は止められないので 、すぐに元通りの生活になるんだろうなぁと思っていましたが、コンビニでペットボトル入りのお茶を手に取ろうとして、ひっかかりがある感覚に気づきました。
このお茶がどの茶畑で採れた茶葉でつくられていたのかを想像せずにはいられませんでした。
たった2日間のお茶仕事体験が、じんわりと、でもしっかりとした手触りと時間が残っていることに気づきうれしくおもいました。


今回のマイクロ・アート・ワーケーション(MAW)の受け入れ先になっていただいた、藤枝市中山間地域活性化推進課はふじえだ陶芸村構想の機運醸成とネットワーキングのきっかけとなる旅人として(亀川豊未さん、林田真季さん、古谷)を迎えていただきました。

滞在した7日間の滞在レポートはこちらから



滞在中、藤枝のお茶の魅力に引っ張られつつも、気になるのは陶芸村構想のことでした。

「陶芸じゃなくてもいいんです」

          -鈴木庸介さん 藤枝市中山間地域活性化推進課

陶芸はあくまでもきっかけで、それを核にして藤枝中山間地域が活性化していくことを目指すとお話されていました。
レジデンス施設も併設する陶芸センター・車中泊にも対応する道の駅・温泉が計画されているとのこと。
また、ダブル鈴木の仕事先である、藤の瀬会館(瀬戸谷地区交流センター)のロビーには、「陶芸村構想はただのハコモノ事業ではありません!」と大書きされた、陶芸村構想を説明するパネル展示があり、その熱量が伝わってきました。

それを受けて、
中心に陶芸(アートもしくはアートのようなもの)があり、市民や旅行者やアートのようなものに関わる人々が少しづつ、関わっていくことでようやく「村」と名前がつくプロジェクトなのではなかろうかと解釈しました。
かたや、
お茶の木も、茶摘みができるまでは木を植え付けてから4〜5年かかる。
それまでは、出荷できない。(この話は、最後の夜にホストと旅人みんなでいったハンバーグの名店さわやかで旅人の亀川さんがお話されていました。)
そうしてみると藤枝のあちこちで見た「今こそお茶を」のポスターは、
「ふじえだ陶芸村構想はお茶を育てるようにじっくりやっていきましょうよ。”今こそお茶を”思い出して!」
と話しかけるている陶芸村構想の応援ポスターのように見えてきました。

陶芸じゃなくてもいいんですという寛容なプロジェクトにはいっそうの「涵養」さが肝要だなぁと感じました。



最後になりましたが、
藤枝の大茶樹のお世話をされている平口好三さん、朝比奈の玉露名人・前島東平さん、株式会社市之瀬の里・勝治義男さん、向島次男さんにはお茶にまつわるいろいろなお話をお聞かせいただきありがとうございました。
また、これらを丁寧にコーディネートしたいただいたホストの藤枝市中山間地域活性化推進課、ダブル鈴木こと、鈴木庸介さん・鈴木智之さんには本当にお世話になりました。これからも「どんとこい藤枝!」の心構えで、今後もクリエーターたる旅人を迎え入れて行っていただければ幸いです。

おまけ

古谷が1週間で訪れた場所をプロットした地図です。
藤枝市を訪れる際にご参考になればなによりです、




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?