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Ryota Mikami 「東​​​伊​​​豆​​​町​​​稲​​​取​​​音​​​楽​​​記​​​録(6日目)」

6日目。

朝、コテージの屋根にサルたちが登る音で目覚める。新しいスタイル。

僕は今回の滞在で、印象に残った日々の記録を音楽で残していき、最終的にそれら全てを渾然一体に組み合わせて1曲「東​​​伊​​​豆​​​町​​​稲​​​取​​​音​​​楽​​​記​​​録」にすることで滞在全体を音楽で表現したいなと考えています。

いわば音楽のメモ、スケッチを日々残し、それを元に再構築するようなイメージです。

森の宿に移ったらやってみたかった、絵画ではなく「音楽の屋外制作」。4日目に続き、2回目。

今回は周りの音を取り込みながら録音ではなく、単純に森の中でどうやって聴こえるのか、森の中だと無意識化にどんな影響があるのかを実験してみたかった感じです。

充電式ノートパソコンにBluetoothの小型スピーカー、技術の発展のおかげで手軽に自然の中でもこういったことが出来るというのはなんとも面白い。

ちなみに今回作ろうと思っている音楽はほぼ出来ました。明日〜滞在まとめのnoteで追ってリリースしていきます。

宿泊先のコテージの裏手側の山道は観光客も地元の人もほとんど通らない(昨日下山する時も、今日も1時間ほどいても誰にも会わなかった)ので、とてもいい。近接した他の宿や民家もない(ここも元は森の管理棟をリノベーションしてる)。

サルはいるし、遠くでシカは鳴いてるし、帰りの夜道(ホストの新井さんに車で送っていただいた)ではイノシシとアナグマに遭遇。ウサギとかリスもいるらしいけどクマはいないらしいので安心(イノシシは怖いけど)。あとはクモだらけだ(町の人間より多いんじゃないだろうか)。伊豆といえば海のイメージだったけどすっかり山とか森のイメージになっています。動物遭遇率の高さ。

山の宿は周りに宿泊棟や住居もなく、夜でも音が出せるのがとてもいい(こういう場所は中々無い)。起き抜けに0秒で森に行けるのもホントにいい。

「曲作りするから音を出したい」という要望を、「周囲に人がほぼいない山のコテージ」という形で提案いただいたホストの荒武さんに感謝です(メールをいただいた瞬間はその手があったか!と思いました笑)。

昨日に続き今日も快晴でしたが、まあ逆にずっと晴れじゃなく荒天の稲取も体験できてよかったなと。美しい面と厳しい面というか、繊細な面と力強い面というか、自然豊かな面と不便さの面とか、町の宿から山のコテージに移ったこともあって、もちろん1週間くらいでは何も分からないですけど、その中でも垣間見えた色々な面は、音楽としても反映できたかなと感じています。

街のどこにいても見えるシンボルマークの鳥と同じように、山にいるとどこにいても見える風力発電の風車。時間帯や天気、見える角度によって感じ方が異なって面白い。朝日を見に行った時の色合いがとてもよかった。

夜はダイロクキッチンにて、今回の滞在の報告会と町の方々との交流会。皆さん、お集まりいただきありがとうございました!とても有意義な時間を過ごせました。あらためて色々考えることが出来そうです。

明日のリリースで9曲になるのですが、「#1」〜「#9」までを順番に並べて1曲にするという形ではなく、それらを解体・再構築(というと大げさですが笑)して、渾然一体となった1曲にまとめます。日々の印象を細かく表現することによって、滞在の全体像にアプローチするというか。音楽でしか表現できない雰囲気になればいいなと思っています。

あと1泊なのが惜しいですが(2週間か1ヶ月くらい居たい気分です)、残りも楽しんでいこうと思います。明日のチェックアウト後は細野高原のイベントでのアーティスト仲間のあまるさんのパフォーマンスを見に行きます(あまるさん、楽しみにしてます!)。

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