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國吉咲貴「雨(7日目)」

こんばんは。
國吉咲貴と申します。
普段は演劇をつくっています。

旅人最終日です。

11/10(金)7日目

外は雨です。嫌です。

宿泊していた部屋を掃除していると、あそこ行けなかったな、あれ出来なかったなと後悔ばかりが募ります。
旅は計画的にしたほうがいい。

御殿場に着いてから思ったのですが、資料館がないのが悲しみでした。
デジタル資料館しかなくて(もし本物あったらごめんなさい)実物で色々見たいなあと思いました。

子供の頃は資料館なんてつまらなくてしょうがなかったですが、大人になってからの方が、その土地の歴史とか、なぜこれがここにあるのか、みたいなことに興味を持つようになりました。

小学生の頃に学校行事でさんざん資料館に行かされたし、感想文も書かされましたが、私はあれのせいで資料館というものが苦手でした。

いいこと書かないといけない感。
何か感じた感。
いい子ども感。
子ども的な視点でありながら大人の気づかなかったことに少し触れつつ大人の喜ぶ言葉を並べなければいけない感。
そういう空気を幼い頃から頼まれもしないのに読んで吸って吸って潰れてをしていたので、学校行事は全て嫌いでした。

大人にこそ資料館だと思います。
資料館、楽しい。
資料館婚活とかあったら行くもん。



毎朝起きると、富士山を確かめる1週間でした。
最初は「富士山見えるかな」で、慣れてくると「今日はどんな富士山かな」になりました。
富士山毎日見えるって、本当に素敵。

私は大きいものが好きで、よく気分転換でキリンを見に行ったり観覧車に乗りに行ったりするのですが、富士山という圧倒的なものがいつでも見える場所に住む、というのはどんな気持ちなのでしょう。

大きな気持ちになるのか、それとも富士山の大きさと比べて自分の小ささを知るのか。
その土地だからこその人格形成は確実にあるだろうなと思いました。

御殿場の方々は旅人への距離感が近く、おもてなしするというよりは、すぐ仲間にいれる、みたいな感覚でした。
クラスの二軍女子みたいな。それが気恥ずかしさもあり、嬉しさもあり、気まずさもありでした。


帰る準備ができたので、ロビーで同じ御殿場滞在メンバーの丹治さんと関野さんとのんびりお話しました。

丹治さんは現代アート、関野さんは映画を撮ってる人です。

丹治さんのホームページ
https://rie-tanji.com/

関野さんのページ
https://linktr.ee/keisukesekino

お二人の視点が面白くて、こんな風に思うのか、と発見いっぱいでした。

現代アートに触れたことがないと思ってたのですが、意外と身の回りに現代アートたくさんあったんだなとか、現代アートって今答えを出すんじゃなくて、生活に溶け込んだり挟まったりしてずっと続いてくものなんだなとか、
なんでもない日常でも映像で切り取ると、日常とか時間って温度があるんだなと思ったり、生活の感じ方がちょっと変わった気がします。
この感覚を忘れないでいてほしいです。私には。



帰りにマウント劇場シールをもらいました。
可愛い可愛い。
部屋に貼ります。
これで今日から我が家もマウント劇場。

御殿場は観光するところがたくさんあるし、夜には美味しそうなお店の明かりがどんどん点くので(外食ほぼ行ってないので悲しい)、旅行の際は拠点としてマウント劇場に宿泊することをオススメします。
駅から近いし、何より映画館だし。

6日目の夜には、みんなでご飯を食べながら映画を観ました。

映画を見ながら心地いいソファーでご飯を食べられれば、もう何もいらないです。
無人島に三つ持っていくとしたら、映画、ごはん、ソファーです。

でも私はすぐに甘えて逃げるので、ずっとここにいたら腑抜けになりそうです。
6日で旅が終わってよかったのかもしれません。

私は7日で何が変わったのでしょうか。
きっと今日明日で気づくようなものではないし、もしかしたら数年後、数十年後に、創作を続けていたときにふと気づくのかもしれません。

数十年後まで演劇やってたいなぁ。

MAWに参加した皆さんが、これから何を表現していくのか、勝手に楽しみです。
みんなに幸あれ。
御殿場にも幸あれ。
世界が幸せになれ。

旅人日記終わり。

少ししたらまとめも書きます。
7日目の日記でもうまとまった気がしますが書かないといけないので書きます。
いったい私は何をまとめる気なのでしょうか。
頑張ってほしいです。

くによし組のHP  

國吉咲貴のSNS  @kuniyoshisaki


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