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IZAIZU「旅人・おきなお子さん 旅程」

3月1日から3月7日は旅人・おきなお子さんが伊豆半島にやってきます。2月はじめからゆるりとメール連絡していましたが返信はなく、きっとメールより直接のお電話の方が良いのだろうと思った矢先にメールの返信をいただきました。

間合いが良くなってきました。この波に身を任せたら今度は面白い情報が飛び込んで来ました。伊豆の春を告げる五感で体感するスペクタルイベント・大室山の山焼きが再再延期となり、なんと3月6日にスライドして来たのです。

大室山の山焼きは700年以上の歴史を持つ伝統行事。燃え盛り唸る炎、肌に感じる熱気、焼き尽くす焦げ臭、天高く聳える大煙。山をまるごと焼き上げる壮大なイベントを見るために毎年数万人の見物客が訪れます。点火後に山麓から標高580メートルの山頂まで真っ赤な炎が駆け上がる様子は一見の価値があります。

延期が決定したその夜、お電話は繋がりました。お話しするのはズーム以来のはずなのですが、歯車は噛み合いはじめすでにチームメイトのように感じました。

演劇人であるおきなお子さんが伊豆半島に持ってきた思いは太宰治の出世作『斜陽』。熱量が高く壮大な計画だったので、一つずつ丁寧に紡いで行くのが良いと思いました。まずはその第一章と第二章を執筆したという安田屋旅館へ足を運ぶことを提案しました。

伊豆半島は世界ユネスコジオパークに認定されています。ジオパークというと自然や大地、植生などを思い浮かべると思いますが、自然の営みだけがジオなのではありません。地面の上にあるもの全てがジオ、すなわち地域社会における人の営み、文化、芸術、歴史などもジオなのです。つまり伊豆文学は十分ジオと言えるのです。

人の営みに課題があると指摘を受けてる伊豆半島ジオパークは今年、再審査を迎えています。しかし、伊豆半島における文化事業の重要性や理解の足りない人が地域や行政にまだまだ多いのが実情。文化先進国のヨーロッパがなぜ重心乗せて推進しているか理解し、地に足つけた事業を実践するべきだと考えています。

3/1の予定

午前中は移動、午後から太宰治ゆかりの安田屋旅館で温泉。残念ながら宿泊は予約が取れなかったそうです。まずは座標に身体を運んで太宰の波動を感じていただきましょう。夕方くらいから合流して、打ち合わせ予定です。MAW終了後も親交のある前回の旅人・新造真人さんに連絡したら、3/1は小田原にいるとのことだったので、駆けつけてくださることになりました。

3/2〜4の予定

前半は伊東市街で宿泊なので歩いて回れる、なぎさ公園、東海館、松川遊歩道などを提案しましたが、ご友人が車を出してくれるそうで機動力がありました。

圧倒的な地球を感じる城ヶ崎つり橋や城ヶ崎自然研究路、キスリング、シャガール、ダリ、ピカソ、アンディーウォーホルなどなど、20世紀に活動された作家の作品を鑑賞することができる池田20世紀美術館をお勧めしました。

もう一つ、伊豆の風物詩。今週は河津町の河津桜が満開です。一足先に春を感じてもらうのも掛け替えのない良い時間となるでしょう。〝伊東市伊豆高原を拠点とした伊豆半島地区のマイクロ・アート・ワーケーション〟ならではの、伊豆半島を大きな公園に例えて味わっていただきたいです。

3/5の予定

大室山の山焼きに行く前に予備知識を。伊東市教育委員会での事前学習を予定しました。文化や歴史を知ることで多面的な体験となり、より充実した旅になるでしょう。また、伊豆文学についてもお話が聞けることを期待します。

3/6の予定

大室山の山焼きを見に行きます。天候により中止の場合は、、また考えます。その日の宿泊は、伊豆半島のKing of artと言っても過言ではないJ-GARDENに宿泊予定です。敷地内の目に見えるもの全て30年かけて石井さんが創りました。大室山の岩盤を打ち抜き、地下1200mから源泉掘り当てた湯が最高です。石井さんは城ヶ崎のネイティブなので面白いお話が聞けるかもしれません。

3/7の予定

伊豆高原は〝美術〟と〝自然〟。あらゆるジャンルのクリエイターやアート作家さんが全国から集まった特殊な地域です。伊豆高原の魅力はその多様性であり、大自然に触れながら、数々の文化・芸術を体験できる数少ないエリアです。訪れるたびに新しい発見に出会える伊豆高原。今回の旅で見つけた気になる場所へ出かけるのも良いでしょう。


明日は早朝から定置網漁に連れてっていただくのでもう寝ます。。


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