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東伊豆町稲取地区(2021)

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【ホスト】合同会社so-an  【旅人】内田涼、清水玲、タノタイガ、松本真結子、水野渚
運営しているクリエイター

#マイクロアートワーケーション

水野渚「感じた分だけ時が過ぎる」(まとめ)

今ここ・からみる稲取1日、1日と、わたしの身体に時間が蓄積されていく。 東伊豆から戻ってき…

水野渚「漂着した先は、サビオナンド」(7日目)

昨夜は、豪雨だった。夜何時くらいだろうか。雨脚が強まり、雨がトタン屋根を激しく打ち、夜の…

水野渚「波と炎」(6日目)

今日は、年に1回行われる細野高原の山焼きを見学させてもらった。 山焼きとは、草原を維持する…

水野渚「透明だけど、たしかにそこにある。」(5日目)

今日は、伊豆稲取駅から2駅下田に向かった先にある、河津へとやってきた。ここにきた表向きの…

水野渚「伊豆稲取と赤色」(4日目)

今日は、伊豆稲取と「赤色」の話をしたい。 稲取は、山と海に囲まれた地区であり、みかん畑(…

水野渚「自然物と人工物」(3日目)

漂流物を探しながら、志津摩海岸を歩いた。 ゴツゴツとした岩浜には、流木やシーグラス、中に…

松本真結子「岩のオト、砂のオト」(3日目)

多くの作曲家が、海を愛し、海に刺激され、 多くの作品を作った。 ドビュッシーや武満徹にはとても敵わないけれど、 私もまた、この旅のなかで、海と向き合ってみたいと思う。 ここでのテーマは、「岩のオト」と「砂のオト」 「岩のオト」 岩肌にぶつかりながら、迫ってくる白い波。 その形はまるで、帯状のいくつもの白い手が、 なにかを捕まえようとしてるみたい。 全て忘れて、 私は怖くなった。 稲取の岩は、なんだかたくましい。 ただそこで、じっと、 波を受け止めている。 岩と岩の

水野渚「自分以外の目で世界をみること。自分独自の目で世界をみること。」(2日目)

2日目の午前中、ホストの荒武さんと藤田さんが、細野高原を案内してくださった。ススキの高原…

松本真結子「水とふた」(2日目)

からっぽにしてしまったこの身は、 空洞なだけあって、よく響く。 朝、戸を開けると、 足元か…

タノタイガ「コヅレオオカミ」(1日目)

東京を離れて熱海でこの連休を過ごし、本日2/14からMAW滞在先の稲取へやってきました。今朝の…

水野渚「受容する旅のはじまり」(1日目)

あーーー。初日からやってしまった。 9時に家を出るつもりが、時すでに遅し。寝坊してしまった…

松本真結子「からっぽの身、ひとつ」(1日目)

伊豆稲取に向かう踊り子号にゆられて、 突然、視界がひらけた。 海、一目見ればもう、 わたし…

清水玲「家と宿のあいだで」(滞在まとめ)

わちゃわちゃと子どもたちにふりまわされるいつもの生活。稲取での1週間がすっかりずいぶん前…

清水玲「旅の終わりは旅の始まり」(7日目)

日の出の時間が近づくにつれて水平線が空と海をはっきりと二分する。 チェックアウトの時間ぎりぎりまで温泉につかりながらぼんやりと海を眺める。なにもせず、ただただ海を眺めるだけの贅沢な時間。何も考えていないようで、無意識のなかで様々な思考や記憶が浮かんでは消えていく。こういう何もしない時間は、一見無駄な過ごし方のようにも思えるが、数日後あるいは数年後に突然何かと何かをつなぎ合わせ、思いもよらない作品制作のアイデアにつながったりする。 チェックアウトのあと、今回の稲取滞在