清水玲「旅の終わりは旅の始まり」(7日目)
日の出の時間が近づくにつれて水平線が空と海をはっきりと二分する。
チェックアウトの時間ぎりぎりまで温泉につかりながらぼんやりと海を眺める。なにもせず、ただただ海を眺めるだけの贅沢な時間。何も考えていないようで、無意識のなかで様々な思考や記憶が浮かんでは消えていく。こういう何もしない時間は、一見無駄な過ごし方のようにも思えるが、数日後あるいは数年後に突然何かと何かをつなぎ合わせ、思いもよらない作品制作のアイデアにつながったりする。
チェックアウトのあと、今回の稲取滞在