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卵を食べない理由

日本の養鶏場は世界レベルで見ても最低の飼育環境と言えます。


養鶏場の鶏は生まれてすぐにあらゆる種類のワクチンが打たれます。その数25種類ほど。それとは別に雛の間は抗生物質、合成抗菌剤も主に飼料添加物として投与されます。2015年は16種類の抗生物質、合成抗菌剤が使用されているそうです。このワクチンと抗菌剤がなければとても生き残れない程の劣悪な環境下だからです。

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日本では92%以上の養鶏場がバタリーケージで育てられています。

バタリーケージとは、ワイヤーでできた金網の中に鶏を入れ、それを連ねて飼育する方式です。
1羽のスペースはおよそiPad1枚分で何匹も狭いスペースに押し込められ、身動きもまともに出来ない状態で生後からずっとそこだけで1年か2年地獄の様な環境で過ごし殺され食肉とされていきます。

本来鶏の寿命は10年程ですが、鶏が卵を産む1〜2年でどうせ殺すので健康状態は度外視され毎月殺虫剤をビショビショになるまでに振りかけられています。その影響で死んでしまう鶏もたくさんいるそうです。

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ちなみに本来鶏は1年間に通常20個程卵を産むのですが、今の養鶏場の鶏は人間の商売の為に品種改良され15倍の300個産める様になっています。

コレだけでもいかに異常な鶏を造っているか分かると思います。

一生運動も出来ず、太陽の光も浴びず育てられているタリーケージの鶏は骨の厚みが通常の2分の1から3分の1程度しかありません。

人間で言えば骨粗鬆症もいい所です。

鶏は通常は砂浴びをしてダニや寄生虫や、体についた汚れを落とす。太陽の光を浴びて殺菌し、心の健康も保ちます。それを一度もする事なく日本の養鶏場の鶏は殺されていきます。

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日本では1年間に1人の人が食べる卵の数は338個で世界で2番目に多い数字となっています。

現在の日本の平均寿命は男女平均で約84歳なので、1人が人生で食べる卵の数は約28000個という事になります。約100匹です。

そのほとんどがこういった環境下で人間のビジネスの為に育てられた卵です。

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そこまでして卵を食べないといけない理由が無いですし、そもそもそんな環境で育てられた卵が身体に良いかと言えば疑問しかありません。

卵のパッケージにはビタミンE強化とか良さそうなことをたくさん書いてますが、こういった実態はひたすら隠されています。

鶏の本能、欲求、習性、尊厳、すべてを奪い犠牲にしてまで私は卵を食べたいとは思わないので買いません。

この飼育方法はあまりにも残酷だと消費者が声を上げ、欧米を中心に1960年代から議論が始まり、法律が作られ、市場が変わり、スーパーの棚が様変わりする様になりましたが日本は平飼いの卵は1〜2種類安い卵の3倍程の価格で置かれたりしています。海外では規制が入った際に1.4倍に値上がりしたそうですが4年ほどで元の価格に落ち着いたと言います。

EUやアメリカでは1960年代から変わってきたのに対し、日本では畜産動物の状況がずっと隠されてきており、企業を含めた市民の認知度、意識が低く、それが世界から大きく遅れを取る原因となっています。

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トレーナーとして食事指導をさせて頂くこともありますが、私はこういった背景のお話しもさせて頂きます。

学校でもこういった毎日食べる物の実態を考えるきっかけがあるといいなぁと心から思います。

近所で鳥を飼っている人がいますが、その人もこういった可哀想な状況から救ってあげたくて飼っていると言っていました。

今ではウェイクのお友達です。

そんな優しい可愛い鳥くん達の事について私なりの見解も書いてしまいましたが投稿させて頂きました。

もし詳しい方で間違っていることを書いていたらご指摘下さい。すぐに訂正致します。

日本の畜産業がもっとクリーンになっていくことを心から願っています。

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