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あたたかいものを飲む習慣

 朝起きるまで寒さに邪魔をされる時期、夜寝るときに靴下を履いても暑くないなと思う時期。5月の今では季節外れの話題なのだが、晩秋から残冬にかけての寒い季節は起床直後と就寝前に、毎日白湯を飲んでいた。
 布団から出て最初にするのはポットでお湯を沸かすこと。顔を洗ったり着替えをしたりしている間にギリギリ飲める温度になる。冷ましながら10分くらいの時間をかけて、朝食前にちびちび飲むのが習慣だった。
 夜も同様、布団に入る30分前あたりに沸かす。ただし飲み心地が悪くなるので、歯を磨いてからある程度の時間を空けて口にするべし。

 最近はこれと似たような感じで「お仕事頑張ったなあ」と思う夜にカモミールのハーブティーを飲んでいる。毎朝毎晩はちょっとさすがに暑いので。
 ハーブなだけに味に少しの癖はあるけど意外とハマってしまいそう。味ではなくて「ハーブティーを飲む」という行為そのものに。

 カモミールには鎮静作用や安眠作用など、身体に良さげな効果がいろいろあるらしく、何かひと口飲むたび「ハアア~~~」と肩の力が抜けていく。
 実際にカモミールが効いているのか、プラシーボ効果なのかは分からない。だけど飲むだけで一気に疲労が和らいでいく。ような気がする。
 しかも冬時の白湯のように毎日飲んでいるわけじゃなく、頑張って働いた日限定の習慣だから特別感もかさ増しだ。帰りに買ったコンビニスイーツと一緒に嗜み、1人で優雅に自分を労わる。

 日常の中でだら~っと心を休める時間はとても大事だ。頭を全部空にして、全身の骨を抜いたみたいに優しい椅子に身体を預ける。
「明日もまた頑張れるかどうか」って、就寝前に如何に心をリセットするかに懸かると思う。そして「今日も全力出せるかどうか」は朝に佇む余裕の有無が左右する。わたしの場合は。

 早く起きるのは活動開始をもっと早めるためじゃない。今まで通りの毎朝9時に動き始めるまでの間に、なるべくだらだらしたいから。
 21時に帰りたいのも23時に布団に入るためじゃない。23時に寝たいだけなら23時に帰宅して、すぐさま寝れば良いじゃない。早く帰るのは就寝前にのんびりタイムを設けたいから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

 よく言われますよね。そして「性格はいつか運命になる」とも続きます。だからこうして日々穏やかに、余裕を持って過ごすことには「日常」以上の価値がある。
 わたしにとっての朝晩白湯の習慣は「飲むための時間を設けること」に大きな意義があるのかな。単なる健康維持ではなくて。

 だんだん暑くなり始めてきた今後の季節。白湯がなくてものんびりタイムを守れるように、6時起床の体内時計と20時退勤の新たな職場を手に入れられて良かったです。

 でもたまにふと恋しく思う、わたしの相棒。
 白湯は良いぞ。ハーブティーも。


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