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空の大魚とサンゴ礁

 夏の雲は空を立体的にする。いつの季節も陽が出てからは濃淡のない、ベタ塗りしただけみたいな空を三次元へと持ってくる。

 宇宙は紺色だってことだけ知っているから、空の青さがどこから来るのか、正直はっきり分からない。ゆえに時たま、空は幻なんじゃと思う。

 だけど入道雲や積乱雲。夏に栄えるもくもくとした、鉛直方向に大きい雲たち。青に貼りつき流れるのでなく、自ら泳いでいるみたい。
 ただそれがひとつ浮かんだだけで、空は立体的になる。なんか不思議だ。いつまでも眺めていられる気がしてしまう。

 空って結局何なんだろうか。
 新幹線の窓から覗いて、なおさら理解ができなくなる。名前はあるのにそれ以外では言語化できない事象もまたまた面白い。

 今日からようやく夏休みである。
 書ける時間と余裕があったら、それでも書きに戻ってきます。

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