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3月に春のコートを着るのは日本人だけ?元バイヤーのひとりごと

こんにちは。ファッションコンサルタントのmicoです。

タイトルを見て、春のコートを着る日本人っておかしいの?と思う方がいるかもしれませんが、今回は、春にちゃんと春のコートを着る日本人って素敵ですよね、着ましょうね、という話です。(ざっくり!)

もうすぐ3月。ファッション業界では3月は実売期で、春物の品揃えが最も豊富です。

メインアイテムの1つが春のコート。店頭のディスプレイでも素敵な春コートがたくさん紹介されています。

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話は変わりますが、私は数年間欧米のアパレルブランドでMDバイヤー(日本に商品を仕入れて販売したり、日本マーケット向けの商品を企画したりする人)をしていました。毎年私を困らせる欧米マーケットとのギャップ、というのが春のコートです。

一部のファッショニスタを除いて、欧米では春のコートの需要がとても低く、日本のマーケットで打ち出したいコットンやナイロン素材の春コートのバリエーションが少ないこと!確かにミラノやニューヨークでも4月くらいまで冬のウールコートやダウンを着ている人たちがたくさんいます。そしてちょっと暑くなると突然Tシャツになる文化!日本(東京)に比べて寒いとはいえども「春はどこに行ったの?」と思ってしまいます。一方、欧米の方から見ると「なんで日本人は3月にそんな寒そうな格好してるのか?」と思っているでしょうね。


突然ですが、こちらは東京の年間気温のデータ。

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3月は実は11月よりも寒いんです!むしろ12月と同じくらい。ウールのコートを着ている彼らの気持ちもわかりますよね。でも私たちは、3月になったら厚手のコートはしまおうかな、ダウンはもう着ないな、というマインドになりませんか?

たとえ気温が12月並に寒くても、3月は桜が咲き、ひなまつりがあり、明るいピンクや若葉の薄緑を想い浮かべる季節です。卒入学や新卒入社の節目ともなるため、明るくフレッシュな気持ちと装いで迎えるためかもしれませんね。

日本のすばらしい四季を感じて、春を楽しむ。ファッションも春の装いにしっかり切り替える。この日本の文化を大切にしたいな、と思います。

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さて、mico調べによると、「お気に入り」の春コートを持っている方は意外と少ないです。

クローゼットとお財布に余裕がある方は、春用で明るい色やパステルカラー、ナイロンなどの軽やかな素材のものを揃えてみましょう。

ミニマムにしたい方は、素材が薄すぎない、秋にも着られるベーシックなデザインを持っておきましょう。

先日こんな記事を書いたので、少し参考になると嬉しいです。

私は昨年買ってなかなか出番がなかったトレンチをそろそろ今年初解禁です。3月の寒さに負けないよう、インナーを暖かくして出かけます!


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