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わらしべ長者ないちにち。

会社に行こうとして、最寄駅の小屋のような
待合室で、汽車を待っていたら、
近所のおばあさんが来たので、おしゃべり
(最近、隣の一人暮らしのおばあちゃんが、
具合悪そうだから、生協の共同購入を
勧めてみよっかな、と思っている、などの話)
をしているうちに、
汽車がやってきたので、乗った。

座席に座って、スマホを見ようとしたが、
ない。さっきポケット入れてたよ?

ないないない。やべえ。
わすれたんだ、待合室に。

スマホを失くした。

となって、冷や汗。
えっと、どうしよう。
思考がフリーズ。

大事な情報(忘れてはいけないことや
パスワードなど)を全部失くしてしまった
ことに呆然としたが、
動いている汽車の中で、どうすることも
できない。
とりあえず一刻も早く、誰かに拾われる前に
とりに行けば間に合うかも。

次の駅で降りる。
公衆電話からboy(14歳息子)に電話をかけ、
すぐに駅に行って携帯を探して、と
伝えた。
boyの居る家から駅までは、
走れば30秒で着く距離。

今日ほど、boyが家に居てよかった、と思った
事はないし、駅近でよかった、と思ったことは
ない。
程なくして、再度電話をかけると、

あったよ

とboy。
ほっとして、とりあえず会社に、
公衆電話から電話。
今日遅れることを伝えなければ。
えっと、どんくらい遅れるかな。
あーずいぶんだな。

昼間の運行ダイヤはめちゃくちゃで、
1時間に一本も汽車が走らない。
会社に着くのは通常より、
2時間遅れてしまうことになってしまう。

公衆電話から電話をかけると、
スタッフの女の子が出て、

「非通知。こわいですー、
誰かと思いましたあ!」

と言われてしまった。

さて、急なヒマ時間が出来てしまった。
通常ならスマホがあるから、noteを書いたり、
調べものしたり出来るんだけど、
スマホがない。
わーい携帯電話がない!

スマホが無くなっただけでこんなにも
うろたえ、焦ったくせに、
今、誰もわたしに連絡をとれない、と思うと
愉快。身軽。気が楽。

こんなの、昔は普通のことだったな、
大学生くらいまでは携帯電話、
持ってなかったんやから。

便利にはなったけど、またそれと同じくらいの
比重の不自由さを手に入れた気もするね。
今、飛んでいっていい風船のイメージがする。

そんなことを考えながら、ぶらぶらしていると
偶然、知り合いに会った。
私の会社近く(県をまたいだ隣町)で
お店をしてる人だ。
わたしが、近々、仕事のことで聞きたいことが
あり、アポを取りたいと思っていた人だ。
びっくりした。
こんな人っこひとり歩いていない田舎で
会いたかった人(隣町に在住)に
偶然会えるとかあるか。

今わたしの置かれている状況、をその人に
お話すると、

「今から帰るから、車乗ってき」

って、会社近くの彼女の店まで乗せてもらえることに。 
車内で、仕事関係の教えてもらいたかった
話も出来て、彼女のお店(とてもすてきな
セレクトショップ)で、かわいいくつと、
Tシャツを購入できた。
(買い物している時間があるなら早く会社に
行けってか)

今月、誕生日だから、自分への贈り物とする。
そのお店はだいすきなともだちもバイトしてるから、ともだちとも話せてうれしかった。

以上が昨日あった、
「スマホを置き忘れる」
から始まった、ふしぎなうれしい出来事。
わらしべ長者みたい。
ちょっと違うけど。

スマホを置き忘れていなければ、
いつも通り会社に行って、会いたいひとにも
会えなかっただろうし、かわいいくつと
Tシャツも、うちにやってこなかった。

おもしろいなあ。
いろんなことが重なって、思いがけない
ことが起こることがあって、たのしい。

ちなみにこれは、そのお店で、タダであげる
と言われてもらった水筒。水筒?

これを下げて歩いていたら、液体が
バシャバシャ出てきて
大惨事になりそうだけど、いいよね!
使ってみようかな!

もうすぐ46歳だけど、いいよね?

ベリーキュート


かおもさま
イラスト使わせていただきました。
ありがとうございました。

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