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「朝ごはん」の最適解を見つけた話

普段の私は、食欲の権化なのではないかというぐらい食べる方である。
食欲のある日や好きなおかずの日はご飯の1合などぺろっと食べてしまう胃袋の持ち主だ。
しかし、朝はどうにも入らない。起きたてで胃も眠っているのか、普段昼食や夕食で食べる量の5分の1程度しか食べられなくなってしまう。

それでも、高校生の時までは、朝ごはんは毎日食べていた。
食べていかないと母に心配されたのもあり、とりあえずほんの少しでも口に入れようと、お茶碗にほんの少しのご飯と、納豆のパック4分の1とを一緒に食べていたのを覚えている。

大学生になって一人暮らしを始めて、いよいよ朝ごはんの概念が自分の中でなくなり始めた。好きな時に好きなものを食べればいい生活。加えて、授業やアルバイトに間に合えばいつ寝ていつ起きてもいい生活。
どうせ入らないのなら用意するのも手間だし、ギリギリまで寝ればいいのだ、とご飯の時間を睡眠に費やしたところ、案外なんの問題もなく生活できてしまい、これが体の癖になってしまった。

さすがにまずいと思った社会人一年目、とりあえずカップスープや菓子パンから始めてみようと試みる。が、続かなかった。やはりなかなか入らないので、完全に自分の中での優先順位が「朝ごはん<<<<<<睡眠」になってしまっていた。ずるずると一食目が昼食の生活がまだ続いていく。

固形物が入らないのであれば、3個パック100円ちょっととかで売っている、あのヨーグルトはどうか?結果、量としてはちょうどよかったものの、やはり睡眠には勝てず続かなくなってしまった。それならばと手を出したのがウィダーのようなゼリー。片手で食べられるので、最悪通勤しながらでも摂取できる。これなら続けられそうだ。と、思った。
やってみたが、あれでは量が多かった。何日かやってみたものの、確実に4分の1〜3分の1程度残してしまう日が続いた。これではコスパが悪い。

結局また朝ごはんを食べない日々が続き、社会人2年目、6月。何気なく職場でそんな話をしてみたところ、「食べた方が良いよ」と職場の人にえらく心配されてしまった。たしかにな、とは思っていたので、何か良いものはないかと、思い出した時にコンビニやスーパーを探してみた。

そんなある日、飲み物を買おうと入ったコンビニでふと目についたのがソイジョイだった。
これなら歩くときに食べられるし、時間もかからない。けど栄養価は高そうだな。ひとまず買ってみた。

翌日の通勤時、おもむろに鞄からソイジョイを取り出し、かじりながら歩いた(通勤は全て徒歩、多少行儀が悪いのは承知だが目を瞑っていただきたい)。

そしてその日1日過ごしてみて感じたのは、
これが一番ちょうど良い量だったということ。

多すぎず、少なすぎてバテる事もなく、パズルのピースが合うようにぴったりと私の胃に、体にフィットするような感覚を得たのだった。
朝の私の胃はソイジョイを欲していたのか。20何年と生きてきて私は初めて気づいた。

そしてそこから三日ほど、ソイジョイを通勤時にかじる生活が続いた。そして私は新たな問題にぶつかる。

意外と量と値段が合わないのではないか?
体にはフィットするが、これが5日間×4週間で一ヶ月と考えると、塵も積もれば何とやら、意外と財布にはフィットしないのではないか…??
たしかに体に合う物を見つけられた喜びは大きい。しかし、財布が冷え切ってしまったせいで続かなくなってしまうのでは元も子もない。

ソイジョイのブランドを捨ててもいいので、類似した製品のもっと安い物を探そう、と、その日の帰り道に入ったドラッグストアを物色し、写真の「バランスパワー ビッグ」という商品を見つけた。
一箱の値段自体がソイジョイよりも安く、さらに2袋入りなので、一箱につき2日分。1日あたりはソイジョイの半額以下だった。これはすごい。
試しに買って翌日試してみたところ、これもまた自分の胃にしっくりくる感覚を得た。

これだ。これが私の求めていた朝ごはんにおける最適解だ。やっと出会えた…

次の日、またドラッグストアに行って買い溜めをする。意外といろんな味があるのか…
この日はスイートポテト風、アーモンド、バニラの3箱を購入した。味のバリエーションがあると、飽きも来にくいのでますます気に入った。

そしてそれを嬉々として同居人に話したところ、

「それはよかったね。でもこれ、ソイジョイってよりカロリーメイトに近いんじゃない?」

確かに…

なぜカロリーメイトを先に試さなかったのかと自分でも疑問に思ったが、取り敢えず安くて体に合う物を見つけられたからいいんだ、と自分を納得させた。

明日はアーモンド味を食べる。

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