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ダイナミックプライシングとは: 鉄道運賃に変動制

1. ダイナミックプライシングとは

販売状況や季節要因によって変わる需要に応じて、同じ商品・サービスの価格を柔軟に変動させる仕組みをダイナミックプライシング(Dynamic Pricing:変動料金制)といいます。

ホテルの宿泊費、航空券や高速バスの運賃、東京ディズニーランド等のレジャー施設等、このダイナミックプライシングを取り入れている事例は沢山あります。

この言葉を知らなくても、生活の中で変動料金制はかなり浸透しているのではないでしょうか。


2.ダイナミックプライシングのメリット・デメリット

ダイナミックプライシングのメリットとしては、企業側では「設備や人的リソースの最適化」、「収益の最大化」、「在庫リスクの軽減」があります。

一方、消費者側では「リーゾナブルな価格で商品・サービス購入が可能」、「同じ商品を低価格で手に入れることができる」ということがあります。

反対にデメリットとしては、企業としては、「AI等のシステム投資や運営コストの増加」、「消費者の反感や不信感を招くリスク」があります。

そして、消費者としては「必要な時に割高な料金で買わざるを得ない」「価格が上下することによる購買意欲の喪失」、「購入時期を考える面倒さ」ということがあります。

このようにメリット/デメリットが挙げられますが、私個人の感覚としては、概ねメリットが多く、消費者にも定着しているような気がします。


3.いよいよ鉄道運賃にも、ダイナミックプライシングが導入

本日の日経新聞 朝刊には、鉄道運賃が、いよいよダイナミックプライシングに移行するという記事が載っていました。

◆鉄道運賃に変動制、混雑時高く 国が制度設計へ JR東日本など検討【日本経済新聞2022.7.27電子版】
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国土交通省がいよいよ「ダイナミックプライシング」の鉄道運賃の導入に向け法改正当の検討するという記事です。

一昨年当たりから、在宅勤務が多くなり、鉄道各社の収益が悪化しており、各社が値上げに向いているが、このダイナミックプライシングにより、値上げ幅も緩和されるのではないかと思います。

例えば、現在でも新幹線の指定席は、土日祝日は値段が高くなっていますが、これもダイナミックプライシングの一つであり、定着しているのではと思います。

但し、通常の鉄道は利用客や頻度も多く、新幹線、航空機、高速バスと比較すると、利用客に価格変動(時間帯、土日祝日等)を周知し納得してもらうためには、かなりの労力を要するのではないかと思います。

また、価格変動に対応するシステムもかなり複雑になることが容易に予想できます。

しかしながら、近年のAIの進化をもってすれば、この辺りを一気に解決し、鉄道会社にとっても利用客にとってもWin-Winになるような仕組みができるのではないかと期待しています。

デジタル技術が遅れている日本が変化するには、こういう新たな取り組みを推進することが重要だと思います。

【引用、参照website】
◆MarkeTRUNK website: ダイナミック・プライシングとは?基本の仕組みと具体例

https://www.profuture.co.jp/mk/column/10043

◆DIAMOND Chain Store online: ダイナミックプライシングとは?用いることでのメリット・デメリットを紹介します!

◆[きょうのことば] ダイナミックプライシングとは 航空・高速バスも導入【日本経済新聞2022.7.27朝刊】
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