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浄智寺-北鎌倉をほんの少しだけ散策(忙しい訪問者のためのPower Spotガイド)

日本にはパワースポットと呼ばれる場所がいくつかあります。パワースポットとは一説によると大地のパワーが満ち溢れている場所、神秘的なパワーを感じられる神聖な場所だそうです。訪れた人が元気になったり、落ち着いたりできる場所のことのようです。パワーを感じるかどうかはそれぞれの人で違うと思いますが、あくまでも個人的にここはパワースポットかなと思うところを紹介します。前回に引き続きパワースポットに溢れる北鎌倉でパワースポットハンティングをします。場所は北鎌倉駅にほど近く、神秘的な佇まいの浄智寺です。

浄智寺は、1281年に鎌倉幕府執権の北条氏により創建されました。時は鎌倉時代の半ば、同じ頃蒙古からの日本への二度に亘る侵攻元寇がありました。その後、中国本土の名僧達が住持し、浄智寺の勢いは大きくなりました。最盛期には現在北鎌倉駅近くの大きなお寺円覚寺の規模に近いものがあったと言われます。しかしその後その勢力は次第に減退しました。今日ある伽藍は概ね昭和になってから復興されたものです。

JR北鎌倉駅西口を降りて、鎌倉駅方面に7分程度歩くと、江ノ電バス「明月院」バス停があり、その脇に「浄智寺」と記した寺銘碑が立っています。そこから間近に石の階段の道があり遠くに木の山門が見えます。ここから緑の深い境内になります。それはまるで山奥のお寺に来たと思えるほどです。映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」でも神秘的な鎌倉の景色の一つとして映っていました。
このお寺にはパワースポットと感じらえる場所が何か所もあり境内全体が、大きなパワースポットのようです。山門に向かう石段の階段を登って行くと山門の手前に石の橋が架かった池があります。その左側に竹を編んだもので蓋がされているところがありますが、甘露の井です。この井戸、今は飲み水としては使われていませんが昔は不老不死の甘露が出ていたそうです。ここもパワースポットであったところですね。
山門の先に拝観受付所があり拝観料を払います。その先に鐘楼門と言う二階に鐘撞堂をもつ中国風の立体的な門が立っています。その門からはこのお寺の不思議なパワーが集約されて噴き出すように感じられます。
その門をくぐり先に進むと右手が本堂曇華殿があり、本尊の三世仏(阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒如来)が安置されています。このお寺のメインのパワースポットと言うべきものでしょう。
境内は起伏に富み、絶壁となっている部分には、鎌倉周辺地域でみられる「やぐら」とよばれる横穴がいくつも掘られ、石仏や石塔が安置されています。鎌倉江ノ島七福神の一である布袋像やぐらもあります。
このお寺のなかのパワースポットとしてはこの布袋様が一番力が有るかも知れません。多くの訪問客がご利益を求めて布袋様のお腹に触れて行きます。

このお寺はともかく樹木が豊かで竹林もあり、神秘的であると同時に癒される場所でもあります。鎌倉時代の歴史を背景にパワースポットの持つ不思議な力を感じたい方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
寺域は全山が1966年2月28日、国の史跡に指定されました。


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