見出し画像

外国の人に練ったワサビの塊を口に入れるときびしいことを理解してもらう

(この文は日本の事物紹介web Picture Book of Japanに英文で掲載した内容を加筆訂正したものです。)
Picturebook of Japan:https://picturejapan.com/wasabi/

わさびは日本原産の辛味植物です。渓流や湿原に生育し、春に4枚の花びらを持つ小さな白い花を咲かせます。根茎と葉は食用となり、強い辛味を持つ薬味や調味料として使われます。
これは個人的な意見ですが、わさびの辛さは辛子や唐辛子と異なり、口の中というよりは頭のてっぺんに感じます。日本語で言うと「頭にキーン」という感じです。
わさびは刺身や寿司に添えられる辛味ペーストの形で食べられます。寿司の場合は、寿司ネタの下のご飯の上に少し塗ります。つまり、ご飯と寿司ネタの間に挟みます。わさびが苦手な方は、寿司屋で寿司を注文する前に、わさび抜きを注文する必要があります。しかし、最近では回転寿司などのカジュアルな寿司店では「サビ抜き」が標準で、ワサビを入れたい人は小袋に入ったワサビを寿司を食べるときに自分でのせるというスタイルが主流のようです。
さて、パーティの話をしましょう。日本に来たばかりの男性が、寿司桶の横においしそうな緑色のクリーム状のものを見つけました。一口食べてみよう!男性はそれを寿司皿にスプーンで盛り、箸を使って器用に口に運びました。残念なことに、その緑色のクリームはワサビでした。
その後の悲劇は想像に難くないのでここでは詳しく述べませんが、不幸にしてワサビを食べ過ぎて辛さに耐えられなくなった時の対処法をご紹介します。ワサビの辛さは口ではなく鼻で感じるものなので、一番簡単な対処は鼻から空気を吸い込んで口から吐くことです。鼻に溜まった辛味成分を空気で洗い流しましょう。すると不思議と辛さを感じなくなります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?