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#15 株式投資戦略~大化け株投資~

こんばんは。Mickey★です。
今日は、オニールのCAN-SLIM投資法について、ご紹介します。

ウィリアム・オニールは、アメリカの投資家で、30歳でニューヨーク証券取引所の会員権を取得し、機関投資家向けの投資調査会社を創業後、アメリカの証券紙「インベスターズ・ビジネス・デイリー」を創刊し、実業家としても活躍していました。
オニールの投資法は、比較的小さな会社のうちから成長の速そうな株を探し出し、短期間うちに利益を上げていく方法です。
オニールが独自に開発した「CAN-SLIM法」は、過去120年分の銘柄のチャートやファンダメンタルを分析した結果、編み出した手法で、大化けしそうな成長銘柄を簡単に見分けることができます。

CAN-SLIM投資法

CAN‐SLIM投資法は、銘柄選定で重要となる7項目の頭文字を取っています。
7つの項目は、以下の通りです。

C = Current Quarterly Earnings (当期四半期のEPSと売上)
A = Annual Earnings Increases(年間EPSの増加)
N = New product or service(新製品、新サービス、新経営陣、新高値)
S  = Supply and Demand(株式の需要と供給)
L  = Leader or Laggard(主導銘柄か停滞銘柄か)
I   = Institutional Sponsorship(機関投資家による保有)
M = Market Direction(株式市場の方向性)

Current quarterly earnings(当期四半期のEPSと売上)


当期四半期のEPS(1株当たり利益)が前年の同時期と比べて、25~50%あることとしています。
EPSは、1株当たりの利益のことで、企業が1株当たりどれくらいの純利益を生み出しているかを見る指標となります。EPSは、 純利益を発行済株式数で割ることで算出されます。利益だけでなく、四半期の売上も加速度を増して25%以上であることが良いとされています。
なお、企業によっては季節性による影響がでる可能性があるため、前年の同期四半期と比べます。

Annual Earnings Increases(年間EPSの増加)


年間のEPSが25~50%以上という高い伸び率があり、ROE(自己資本利益率)が最低でも17%以上(理想は25〜50%)であることを条件としています。
ROEは、その株に投資してどれだけ利益を効率良く得られるかを表しており、企業の収益性(稼ぐ力)が分かります。当期純利益を自己資本で割った後、その数値を100倍にすることで算出されます。
なお、PERはオニールの研究では、役に立たない指標として切り捨てられています。

New product or service(新製品、新サービス、新経営陣、新高値)


新製品や新サービス、新経営陣、あるいは産業状況に見られる、何らかの新たな変化などを探します。
何よりも重要なのは正しく形成されたベースから抜け出て、新高値を付け始めた銘柄を買うこととしています。

Supply and Demand(株式の需要と供給)


商品やサービスは需要と供給で成り立っているため、株式においても需要と供給が重要としています。例えば、株式発行部数が50億株と5000万株の2つの銘柄がある場合、5000万株の方が良いとしています。
また、発行株式を経営者が持っている割合が高いことや、自社株買い(自社の企業価値を高めるために、自分で発行した株式を買い戻すこと)も良いとされています。
その逆で、過度に株式分割を繰り返している銘柄はおススメできないとされています。

Leader or Laggard(主導銘柄か停滞銘柄か)


主導株とは、業界上位3位以内の会社のことを言い、会社の規模やブランドの知名度ではなく、四半期、年間EPS、売上の伸びが大きく、ROEが最大で株価の取引高も活発なものとしています。
なお、主導銘柄が上がることで連動して上がる銘柄は、選んではいけないと書かれています。

Institutional Sponsorship(機関投資家による保有)


複数の機関投資家(プロの投資家)がその銘柄を保有していたり、直近の四半期で機関投資家の保有が増えた銘柄や株式取引の出来高が増えているという条件になります。

Market Direction(株式市場の方向性)


マーケットの方向性が下落のタイミングで購入した場合、全体の地合いが悪いため、マーケット全体が上向いているタイミングで買うことが重要です。
マーケットの方向性を判断するには、主要な平均株価3〜4種類の日足チャートで価格と出来高が日々どのように変化しているかを注意深く観察し続けて、チャートの示すマーケットの方向を読み取ることが重要となります。
基本的に株式市場はアメリカを中心に動いているため、国内株式の銘柄を買う場合もアメリカ株の動向を観察する必要があります。
アメリカ株では、S&P500やNYダウ、ナスダック総合指数等が該当します。日本株は、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、東証マザーズ指数等が該当します。
また、戦争や海外の国家レベルでのデフォルト(債券の利息や返済を払えない状態に陥ること)、地震等の地政学的なものでもマーケットは下がるため、そのような情報も常に確認しておきましょう。

なお、著書の「オニールの成長株発掘法」では、過去のチャート事例が100銘柄掲載されているので、株式をちゃんと研究したい人は、ぜひ読んでみてください。


因みに私はオニールの投資方法を元にアレンジを加えて、銘柄を選んでいます。
勝率的には購入した銘柄の70%くらいは購入した時より20%以上は上がっているのですが、最近、長期保有で持っており、売るタイミングを間違えてしまったので、やはり、この手法を取る場合は中期(3カ月~6カ月)くらいで売買する方が良いかと思っています。


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