書評「女子大生、オナホを売る」

こんばんは。Mickey★です。

いや～、このタイトルだとアダルトと完全に誤解されると思いますが、マーケティングを書いたビジネス書です。
Amazonで評価が高かったので、思わず、ポチってしまいました。
この話は、著者の神山理子（リコピン）さんが20歳の時に起業した実体験が描かれています。因みに彼女は学校に七輪を持ってきて鮭を焼いたり、マグロ漁船に乗ったり・・・と一般の人よりもネジが一本か二本外れたような熱意と行動力の持ち主で、スゴイです！

この本をオススメしたい人

１．マーケティングの基礎を楽しく勉強したい人
２．商品開発や販売に携わっている人
３．新規ビジネスを立ち上げたい人

この本のあらすじ

「女子大生×オナホ」禁断のマーケティング術
★エロが苦手だった女子大生がオナホD２Cを立ち上げ、成功するまでの全過程。
★副業、起業、新規事業……ビジネス成功の秘訣が詰まった一冊
★「どんな領域でも、コンセプト勝ちで売れるコンテンツやモノを作れるようになりたい」という方必見

女子大生、オナホを売る。

男友達にオナホを送り付けて電話越しで使い心地を聞くくらいの熱意がないと商品開発や販売は成功しない

リコピンさんが新しい事業を考えていた時に、師匠となる人から「オナホを作れば？」と言われたことをきっかけに、エロが苦手ながら、作ろうと決意をします。
この市場は大企業はコンプライアンス的に参入できず、競合が少ないことに加えてニーズを満たす商品がないため、他社との差別化が図れること、更にリコピンさんが得意とするWebマーケティングを活用できている企業がないことで、優位に立てる可能性があったようです。
リコピンさんが凄いところは、実際にユーザの気持ちに立って、彼らが閲覧しそうなサイトを見たり、実際にオナホをガチで選定しながら購入して体験をトレースするだけでなく、自作のアンケートを持って対象者が居そうな場所でアンケートを取ろうとする行動力です。
因みに路上アンケートは、道路交通法違反になるそうで、所轄の警察に道路使用許可申請書を提出する必要がありそうで、警察に止められたそうです。
また、男友達に100種類のオナホを送り付けて、全て使ってもらって使用感を言語化してもらった、かつ、電話越しで使っているところを聞かせてもらったこともあるようです。（この男友達、よく了承したな・・・って思いますが・・・）

リコピンさんは、のめり込むとゾーンに入る方のようで、朝6時～夜22時まで土日も休まずに働いて、家に帰らな過ぎてガスが止められて、復旧方法も分からず、真冬の2月にシャワーを水で浴びる時期が2週間くらいあったそうです。

正直、ここまで何かにのめりこむものがあるのが、羨ましいな～と思いました。若い頃はのめり込むモノもあったのですが、年を取るごとに興味や関心のあるものが無くなっているので、逆に好きなモノが何かと問われると回答が苦しいです。
昨日は、食べログで3.7を獲得している「潮」というラーメン屋に行ったのですが、私がこれまで食べてきたラーメンとは一線を画しており、ラーメンの概念を変える、革命的なモノでした。その瞬間は、とても感動するのですが、そこから全国の美味しいラーメン屋を巡ろう・・・という気持ちにまではならないです。
ただ、新しい学びや気づきを得るというのは、自分の知らなかった世界が広がるので、新しいことを知るという時や、これまでの考えを覆すような考えや思考に触れる時は、楽しいと思うので、そういう経験をしたいために本は読み続けているんだろうと思います。

因みにリコピンさんは、この事業を売却し、次の新たな新規事業を立ち上げて、その事業も売却しています。
彼女が飽きっぽい性格ということではなく、「顧客すら気付いていない自分の内面を見つける」ということに強い関心があり、それを実現する手法として『マーケティング』に辿りついたのだと思います。
マーケティングは、リコピンさんにとって天職だと言えると思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます！
このレビューが面白かった・タメになったという方は、励みになるので、「スキ」ボタンを押していただけると幸いです。

★おまけ★感動したラーメン屋さん

私が訪問した時は並ばずに入れて、外国の方もいらっしゃいました。
スープとか麺だけでなく、使われているトッピングの素材にもかなりこだわりを感じました。私がいただいたのは、期間限定の海老白湯そばで、ラーメンというよりも洋風のエビのビスクとかに近く、上品な味でした。
ビールとかも頼めるのですが・・・ビールと一緒に食べたら、このラーメンを冒涜している気がしました。ラーメンだけを集中して食べてもらいたいという作り手の想いが詰まった一杯となっています。

麺巧 潮 (淡路町/ラーメン)