万物にヱロスを見出す面接
※記載は執筆した2019年時点の内容です
「万物に官能的な解釈を見出すこと」
この特技を就活で一貫して公言し・・ソフトバンクの最終面接で披露。最終的に社長、幹部、同期400人の皆様に演説し、「教祖」と呼ばれ始めたことで、同期の就活界隈では「万物にヱロスを見出す男」という通称が定着しました。
1.ヱロローグ
今回のテーマは「万物にヱロスを見出す面接」という「企画」が題材です。
※記載は執筆した2019年時点の内容です
普段の名前は光長ユウキと言います。24歳男性。
会社で、マーケティング・プロモーション業務。
個人で、主にラジオの構成や司会を活動中です。
幼少期から企画に没頭してきた身として、就活を「自分という作品を商品にする」ゲームと捉えて企画をしようと発想しました。
まず、ヱロスを見出した面接を解説する前に「ヱロス派」を説明します。
2.ヱロス派とは
ヱロス派とは「自然万物に官能美を見出す流派」
僕が小学生の頃から持ち続けてきた感性です。近年は料理、植物、夕日等や同志とのヱロスの旅を通じて洞窟、地層、海岸に見出してきました。
参考に「エロ」が性的対象に対する欲求充足を伴う分類。これが「エロス」だと官能美が含まれる意味合いと位置付けると、自然万物に対して官能美を見出す流派を「ヱロス派」と定義してきました。
それでは、この特性をどう打ち出したか?
ここからが、今回の「企画」の本題です。
3.ヱロスの面接
まず、面接にあたって応募書類を記入します。大前提に、志望理由は真面目に書くこと。この目的は志望をきちんと訴求すること。そして、前フリとして機能します。その上で「特技」に「万物にヱロスを見出すこと」と記入しました。
自分が嘘のない関心で書ける所しか応募していないので、インターンの書類選考は13社中12回合格し、面接に進みました。
そして、特技を記入したの面接では定番の質問が進んだ後、一瞬間が空いてこう言われます。
「で、これはどういうこと?」
この質問が訴求をスタートする「号砲」です。
ここからの面接は、起承転結で構成しました。
学生時代はラジオ番組の構成に没頭した身として、面接をコンテンツと捉えて構成力を発揮するのは、真骨頂でした。
起は「掴み」です。
頂いたお題に、即興で見出す大喜利をやりました。
例えば、面接官のMacBookを拝借して、背表紙のAppleロゴのくぼみに指をあてがい、「貴方の果実が(PCの熱で)こんなに熱くなってます・・・」
他には改札や机上のリモコンに見出しました。
そして次に、エロスが伝わった理由を考察します。
現代は情報社会と称されて、多くの通信手段があります。ただ、言葉や概念を持たなかった原始人類が、連綿と伝達手段を生み出した原動力は、意思疎通への強い意欲であり、その原点が「相手と感覚で通じ合うこと」にあると仮説を立てた旨を伝えました。
ひるがえって「冒頭の大喜利で、私は直接的な言葉を一切使っていません。それなのに感覚で、そういうことだと通じ合った事象が、コミュニケーションの原点です」と伏線を回収します。
これが、起承転結の「転」です。
その上で「感覚に訴える仕掛け作りに没頭した過去を踏まえて、これからは日本全国を土俵に企画で勝負したいのです」と志望を語りました。
要するに、ヱロスを見出す面接とは「面接をコンテンツと捉えて、ヱロスで掴み面接が終わる頃には、志望と適性が伝わる」構成でした。
結果的に人事の先輩方の後押しを頂き、内定式の演説代表として社長や幹部の皆様、同期400人の前で演説をすることになります。その様子を見た仲間たちから教祖と呼ばれることは予想だにせず・・。
4.企画の全体像
そして、この「企画」の全体像と狙いを説明します。
光長ユウキという「作品を商品にする」そのためにまず「自分を知る」活動を徹底しました。
そして、社会と交わる上で2つの戦略を掲げました。
「ブランディング」と「フィルタリング」です。
表の目的が「ブランディング」です。
1点目は訴求観点。自分を売るために、何をやりたいかという志望と資質が伝わる物語を届けること。
2点目は普及観点。人と出逢いながら、自分を次のステップに引き上げる出逢いの確率を増やすこと。
表向きはこの2点を目的に企画しました。
訴求で重要なのは、自己紹介より何ができるかという点です。これは採用する立場を想像しました。
1つ目は、似た学生が多く情報処理が大変なこと。
2つ目は、合格者に問題があれば非難されること。
なので、限られた時間で右脳と左脳に訴える工夫。これが、ヱロスを見出す面接を決行した背景です。
次に普及観点とは、届くべき相手にメッセージを届けること。運命の出逢いの確率を高めるために3段階の構造を設計しました。
発信して認知される段階。興味を持ってくれた人が、僕の記事や飲み会を通じて、狙いを知る段階。最後に、自分と組みたい人と出逢うフェーズです。ヱロスを見出す面接はここに位置づけました。
この視点は、自分が当時憧れる生き方をしていた大人への質疑や書籍を通じて、「先人方が20代前半で何をしていたか?」という問いに対して、「次のステージに行く運命の出逢いをしていること」そして「そのためにポジションを取っていること」という要因から発想しました。
ここまでが「表の目的」です。
そして、この企画には実は裏の目的がありました。
それは「フィルタリング」です。
これは自分が選ぶ側として相手を見極めることです。
口で「革新的な企画」を標榜する大人は沢山います。ですが、本当にアイデアの種を面白い企画に昇華させていく土壌を見極めるには、実際に働いている人達が、馬鹿げたことにも「なぜ?なぜ?」と探求心を持ち、本質的な質問を投げかけてくると考えて、その反応を観察しました。
就職とは従属ではなく、個対法人の業務提携です。
恋愛や結婚のパートナー選びと本質的に同じで、お互いが輝ける土俵を、見極める必要があります。
その時、大事な観点が「お互いが手を繋いだ時に何ができるか」です。リソースを持ち寄り、一緒だからこそ出来ることをやっていく。逆に言うと、手を繋ぐ必要性が薄れると関係解消となりますから、お互いに高めあう契約でもあります。
そのため自分の特徴を伝えた上で、ノビノビと素で働ける環境を見極める努力は必須だと思います。
5.総括
以上が、ヱロスを見出す面接の真相でした。
総括すると、就活を「自分という作品を商品にする企画」と捉え、自分の特性を探求したこと。
その上で、発見した特性を前面に「万物にヱロスを見出す男」というコピーを打ち出したこと。
そうして、ヱロスの人と、自らを記号化して普及させながら、興味を持ってくださった人には「面接をコンテンツと捉え、ヱロスで掴み面接が終わる頃には、志望と適性が伝わる」構成で訴求。
裏目的としては、自分の個性が輝き易い土俵を可能な限り見極めようとしたという企画でした。
その結果出逢ったのが、現職の皆様でした。
宣伝企画の業務を担当させて頂いていますが、先輩から頂いた「これからも『光長』しろよ!」という言葉を胸に本当の勝負はまさに今です。
また、副産物としては「エロい女性が先方から接近してくださる」という一時的なモテ期を生みました。
正直、これが1番有り難かったです。
勝負で行くとヱロスを見出す活動も続けています。
こちらも、日々、勝負。自分の感性との戦いです。
教祖は貴方が見出したヱロスを募集しているのですが、20~40代の知性溢れる女性の投稿が多いです。画像+写真で一言、DMにてお待ちしています。
この度も、お読み頂き有難うございました。
光長ユウキ
※記載は執筆した2019年時点の内容です
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