習い事で嫌なことされた話【ひとりごとの墓場】

前回noteでちらっと書いたスイミングスクールでの話。引っ越したことで、地元の教室から全国展開している某沖縄某市スイミングスクールへ転入。

選手コースの厳しい練習についていけず、いつも周回遅れだったこともあり、迷惑な存在になっていきました。まあ、性格がウザかったっていう理由もあると思うけど。

良い機会なので、この際文章化して整理したい。

◆ある日の出来事

大きなスイミングスクールでは、新作水着の泳ぎ心地を確かめるための試着会みたいなのがあるんです。先輩方から順番に、私達のコースにも試着の番が回ってきました。購入する気は全くなかったものの、コーチに勧められたし私も試着を…とプールから上がろうとすると「みっこちゃんは試着しなくていいんじゃない?」と言われました。このあともう2,3語言われた気がしますが、ショックすぎて覚えていません。みんながかっこいい水着を着ている間、ひとりでプールにいる私。泳ぎ心地を確認し合っている中に一人だけ、練習用水着。この様子を親が見てる。屈辱感と悲壮感でいっぱいでした。

この出来事を皮切りに、本当に色々言われるようになりました。容姿のことも言われた気がする。可愛い水着を買ってもらって着て行ったら、一番速い子と色違いだったことがあって、当然、色々言われたこともありました。

◆基本的に私が悪かった

だって練習行かないんだもん、すぐ諦めるし。そりゃ速くならないし、速くなりたくて来てる生徒からしたら、迷惑でしかないもの。それで「いじめられている」なんて言えない。私が向こう側でも、早く辞めてくれないかなって思う。

◆教訓を、出会いをありがとう

今まで自分の性格について考えたことなんてなかったけど、嫌なことをされたことで「私ってウザい」と自覚することができた。人のことをもっと考えて行動しなきゃって思うようになったし、身の程をわきまえる様になった。

そして、逃げるように水泳を辞めて、辞める理由が欲しくて吹奏楽部に入った。そこで恩師や仲間に出会って、人生を変える舞台に立たせていただいて、高校でも色んな経験をさせていただいて、今の生活がある。ここで嫌なことをされなければ出会えなかった人たちが数え切れないほどいる。嫌がらせを受けたことで私はたくさん成長した。

本当にありがとう。

◆今でも覚えてる

「ありがとう」とはいえ、その時の傷が癒えたわけじゃない。寧ろ拗らせて手を焼いてます。

陰湿な嫌がらせを受けたことは、10年経った今でも影響してる。

きっと、あんなに遅かったチビなんて名前も顔も忘れていると思うけど、いつか皆に言われたこと全部自分の物にして、素晴らしい人間になってやるよ。

◆「速いが偉い」の空気感

速いと表彰されるし褒められます。どんどん上に上がれるスタイルは、水泳の良い所だと思います。ですが、子供は必然的に、鼻が伸びてしまう。速いというステータスをコミュニティの支配に用いようとする。それは仕方ないことだと思います。

だからこそ、大人の介入が必要です。

強くて速い子こそ、メンタルの教育が必要だと思います。教えるのが面倒くさいときはハイキューでも読ませてあげてください。スポーツにおける強さとは何かを知ることができると思います。

◆習い事を考えているご家庭へ届けばいいな

正直、スクール毎に空気感は違います。正確に言えば、そのコミュニティのトップがどういう性格かによって変わります。経済的に余裕がある親は練習風景をラウンジで見ているケースが多く、そこで親同士の繋がりが芽生えますが、怖いくらいネチネチしているケースが多いです。速い生徒の親が偉い、なんてケースも少なくありません。そして、親同士や親とコーチとの衝突でスクールを変更する生徒もいらっしゃいます。

水泳で得た経験は、嫌なことをされた経験を含めて一生の宝物です。ですが、親の権力争いに、子供の水泳の上達度を用いるのはやめて欲しいです。いじめられたり泣いたりして帰ってきたら、私の親のように受け止めて欲しい。どんなに速くても、どんなに遅くても、いじめは絶対にやってはいけない。コーチに適切な対処を促して。

子供のために習い事をさせているなら、辞めたければ辞めればいい。習い事しないで外で遊ぶことだって、立派な学びだと思います。




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