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【コラム】わたしの感情、あなたの感情

心に寄り添うピアニスト山口美智代です♪
人の感情、ニュースやSNSで流れてきた出来事などに、
自分の感情を振り回されてしまうことはありませんか?

今日はなんとなくいい一日だったのに、その一瞬で悲しい気持ちになってしまう。。。
今日は自分の感情を振り回されない方法を一緒に考えていきましょう。

HSPの一つの特性でもある、共感力同調性
HSPに限らず、日本人は共感力や同調性を持っている人が多いようです。
だから、悲しいことがあると一緒に悲しむことができるし、腹立たしいことがあると一緒に怒れる。

これはとても素晴らしいことでもありますが、反面、自分の感情をコントロールできなくなる原因でもあります。

これがさらに過敏になると、過剰同一性といって、必要以上に自己犠牲的に相手の気持ちと同一化しようとしてしまいます。
自分の心の中にほかの人の気持ちが入り込んできてしまっている状態です。

これは過去の出来事や環境によって左右されるそうです。
※「敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本」長沼睦雄著より引用

わたしも少し前まではあらゆるニュースや誰かの言動に感情を乱されていました。
気づいたらヘトヘトになっていて、本当の自分はどこへ行ったのか?
自分の感情がわからなくなってしまいました。

そうならないために、まずは予防策を考えてみましょう!

①できるだけマイナスな情報を見ない、マイナスな状態の人と関わらない。

ネガティヴな情報はできるだけ見ないように、そういう投稿が多い人はフォローを外したりミュートしたり、ネットニュースを見過ぎない。

そしてイライラしている人、見るからに落ち込んでいる人、たまにいますよね。
その時はできるだけ距離を置きましょう。
一番手っ取り早い方法かなと思います。

それでもマイナスな情報を目にしてしまったり、どうしてもネガティヴな感情の人と一緒にいなければならないときもありますよね。
そこで次は対策。

境界線(バリア)を張る

子供の時にバリア!って腕を前に組んで友達からの攻撃を防いだりしてませんでしたか?wあれをいま、ここで使うのです!
もちろん、心の中で、ですよw

戦隊アニメとかででてきた目に見えない幕がウイン!って出てきて、あなたを守ってくれてる、そんなイメージをしてみてください。
線を引いてここからは立ち入り禁止!みたいなのをイメージしてもいいかもしれません。

実際に鉛筆など長細いものを相手との前に置いてみたり、一歩だけ距離を取って座ってみたりするだけでも違うかもしれません。
※「繊細さん」の本 「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる/武田友紀著より引用

なぜそのようにすると効果があるかというと次の対策にもつながるのですが、「わたし」と「あなた」は違いますよ、という意識を持つためです。

③「わたしはこういう感情(状態)」「あなたはそういう感情(状態)なのね」という言葉を心の中で唱える。

「わたしはこういう感情(状態)」と意識することで、ネガティヴな情報を取り入れて自分のことのように感じてしまうのを、「これはあくまで相手の問題」と分けて考えることができます。言い換えると「他人事」になるのでしょうか。

冷たい人、と感じるかもしれませんが、身近でもない遠いところで起こった出来事を自分がどうにかすることって難しいですよね。
自分と関係ないことで心労が重なってしまい、自分のことに集中することができなくなってしまいます。
自分の人生なのに、もったいないですよね。

同じように、「あなたはそういう感情(状態)なのね」という言葉を唱えることで、相手の感情は肯定しつつも、自分とは違うということを意識できます。

例えば、イライラしている人に対して、同調性があると「わたし何かしたかな?」と、自分のせいではないかもしれないのに余計な心配をして疲れてしまいます。自分のことにも集中できません。

そこで、「何があったか知らないけどあなたは今イライラしているのね、でもわたしはいまとりあえずこの仕事片付けちゃおう」と考えて、自分と相手の感情を切り離します。

イライラしているのは自分のせいではなく相手の問題なので、相手がどうにかするしかないのです。

同じように見るからに落ち込んでいる人がいても、相手から相談を持ち掛けてこなければ、心苦しくても気にしないようにしてみましょう。
相談を持ち掛けてきても、自分の状況次第では丁寧に断って、別の機会を提案すると親切です。

もちろん自分の心や時間に余裕があるならすぐに話を聞いてあげたほうがいいですが、忙しかったり、自分も別のことで悩んでいたら、話を聞くにしても中途半端になってしまいます。
お互いのためにも一旦感情を切り離しましょう。

最初は半信半疑ながらも、①~③のステップを試してみたら、ちゃんと「自分」と「相手」は違うことを意識できるようになりました。

もちろん、誰かの話を聞くときなどはしっかりと相手を肯定し、共感することを意識していますが、自分が流されないようにしっかりと踏ん張ることができるようになりました。

これらは必ずしも克服できる方法!とは断言できませんが、試してみる価値はあると思いますので、よかったら参考にしてみてくださいね。

自分も他人も肯定し、それぞれ違うことを認め合いながら、関わりあっていきたいものですね。

長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございました!


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