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最近のこと。

6月のコンサートではヒストリカルを使用するので、最近はもっぱらこの部屋で練習しています。
チェンバロは8フィート、8フィート、4フィート、リュートストップを持っています。モダンチェンバロはそれに+して16フィート、16フィートリュートストップそれに足で操作するためにペダルが5本から7本付いています。
たいして変わらないではないかと思いますが、これにペダルがあるだけでモダンチェンバロでは格段に音の可能性が広がります。
私は両方の魅力をどうにかお伝えしたいと常に活動していますが、まだまだ足りないようです。
6月のコンサートの作品たちは実はモダンチェンバロのために作曲されているのですが(レジスターなどの指示が明記されているのです)、私の考えでは、モダン用と考えることは可能性が狭められ、それは少しもったいないと思っています。それであえて今までもヒストリカル、モダンと関わらず弾いてきました。作品の意図に沿ってレジスターを考えます。これは了承済みです。30年近く前に作曲された時点での先生方のアドバイスを今また読み返し、時間をかけた音楽をお聴きいただけたらとこの部屋で猛練習中です。

スペインの新旧の現代作品を聴きに来てください。

2023年 6月23日(金)  18:30 開場 19:00開演  入場券:2500円
チェンバロ:本間みち代
会場:Tokyo Concerts Lab.  東京コンサーツ・ラボ 東京都新宿区西早稲田2-3-18 (Tel: 03-3200-9755)
 


 
プログラム
Joaquin Rodrigo    “Prelude et Ritornello” (1980)
Carlos Cruz de Castro   “Recordando el Pasado” (1986)
Francisco Otero  “Galvez-Galvanismes” (1982)
Claudio Prieto    “Sonata 2”  (1982)
Gabriel Fernandez Alvez   “Cantoral” (1993-94)
Enrique X.Macias  “Foglio Ⅰ”(1981-82)
Juan Eiras  "Gyotaku"  (2023)  世界初演 新作
 
このコンサートでは、ホワキン・ロドリーゴの“Prelude et Ritornello” (1980) 以降の現代チェンバロ作品を演奏いたします。
今回のコンサートではRoberto Oliveira-Ogando氏の紹介でJuan Eiras氏が新しく作品を提供してくれました。
38年前、濱田滋郎先生にご紹介いただき、マドリードのヘノベバ・ガルベス先生を訪ねたことから、多くのスペインの現代作曲家と知り合うことが出来ました。以降スペインの作曲家の作品を夢中で演奏しました。
今、再び演奏できること、そしてまた新しいスペインの作品に出会えたことは大きな喜びです。
チェンバロが、現代の作曲家の才能にかかるとこんな魅力的な楽器になるのだという作品たちです。
今年、Roberto Oliveira-Ogando氏の論文によってスペインの歴史と文化の雑誌「MAZARELOS」にEnrique X. Macias氏の記事と共に私のこれまでの活動が紹介されました。


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