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チェンバロ奏者の日記です。音楽のこと、美味しいもののこと、素敵な人のこと。日々のぶつぶつを書こうかな?
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#リュート

フローベルガーとブランクロシェ

フローベルガーとブランクロシェ

Tombeau fait a Paris sur la mort de Monsieur Blancrocher FbWV 632

フローベルガーのリューティスト、ブランクロシェを偲んで書かれたトンボー。

ソロ鍵盤楽器のために書かれていて、作曲年代不明。

Charles Fleury Sieur de Blancrocher (1605?〜1652 11)について
フランスのリュート奏者

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いろいろな記譜法

いろいろな記譜法

オルガン研究会でフローベルガーの「ブランクロシェを偲んで」を弾くにあたり、いろいろわかりました。
まず、リュートはその時代タブラチュアと呼ばれる記譜法で書かれていました。
それにはおおまかにイタリア式、ドイツ式、フランス式とあって、それぞれ特徴がありました。

この記譜法が使われ始めたのは14世紀以降とされます。
イタリア式
世界初のリュートのタブラチュア譜は1507年に出版されたFrancesc

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加納木魂さんのリュート

加納木魂さんのリュート

名古屋の加納木魂さんにリュートを作ってもらったのはもう40年ほど前のこと。
オランダ留学から帰国した菊地雅樹さんの紹介でした。
加納木魂さんはギター、リュート、テオルボなどの世界的製作家です。
ギター族の楽器には縁がなかった私ですが、名古屋の工房にお邪魔し、加納さんの楽器の美しさや加納さんのお人柄にすっかり魅了され、弾けもしないのに注文してしまいました。
少し、菊地先生に習うこともいたしましたが、

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