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作詞はしてないけどちゃんと作詞されてる。Mi-Keの『白い²白いサンゴ礁』

 今更ながら1991年にデビューしたMi-Keに関して語るレアな記事でございます。
お付き合いいただけると嬉しいです。

 今回のテーマはMi-Keの5枚目のシングル曲である『白い²白いサンゴ礁』です。Mi-Keはデビューしたのが1991年の2月。この曲は同年の12月発売。
 デビューから10ヶ月でシングル5枚、ついでに言えばアルバム2枚というビックリハイペースでCDを出していたMi-Ke。さらに言えば1991年はまだB.B.クィーンズも活動していました(Mi-KeはB.B.クィーンズの一員でコーラス担当)から、さぞ大変だったと思います。

『白い²白いサンゴ礁』の背景

 話は脱線しましたが曲は織田哲郎さん、歌詞は長戸大幸さんが担当。Mi-Keといえば、な二人の手によって作られたこの作品。
 テーマはフォークソングです。Mi-Keのデビュー曲『想い出の九十九里浜』はテーマがグループサウンズでしたからその流れに沿ったコンセプトを持って作られています。
 曲の雰囲気は落ち着いた、郷愁を抱かせるもので私にとっては生まれる前の時代のものでもあるにも関わらずなんだか懐かしい気分になります。
 フォークソングの持つ魅力を曲(音)で聴かせてくるわけですが、この曲においては同時に歌詞においてもフォーク全開で畳み掛けてきます。

白い²白いサンゴ礁は作詞は…

 今から『白い²白いサンゴ礁』の歌詞を全て書き出します。


夕暮れ時はさびしそう あの素晴らしい愛をもう一度 あなた
いつか街で会ったなら この広い野原いっぱい
Ah あの日に帰りたい
夏色のおもいで 岬めぐり 学生街の喫茶店
恋人よ 夢の中へ
白い色は恋人の色 白いブランコ 白いギター
白い² 白いサンゴ礁

結婚するって本当ですか 私は泣いています
恋人もいないのに
今はもう誰も それぞれの秋 風
季節の中で 遠い世界に さよなら
「イチゴ白書」をもう一度 白い冬 なごり雪
白い² 白いサンゴ礁 白い² 白いサンゴ礁


少し分かりにくいかもしれませんが、太い文字とそうでない文字があります。
「Ah」と「白い²」以外が太文字です。実はここには文字の太さ以上に大きな違いがあります。
 太文字の歌詞は全てフォークソング時代を彩った曲のタイトルなのです。
 皆さんにおいてもフォークソングの時代を知らなくても目にしたことのあるタイトルがあったりしませんか?
 歌詞はそんなに文字数は多くはなく、ほぼ200字ですが「Ah」と「白い²」は11文字しかなく歌詞中における比率は6%弱。
 歌詞の94%は曲のタイトルで構成されているというとんでもなさです。複数使用されているのも「白いサンゴ礁」のみです。
 使用されている曲は27にのぼります。
 また曲のタイトルを繋げたものなので、本来なんの関連性もない言葉たちなのですが、不思議なほど自然に入ってくると言うか聴く側に情景を想起させてくれます。
 往年のヒット曲が持つ魔力かもしれませんが、それぞれの配置が的確だったからこそその力を発揮したとも言えると思います。
 そういう意味で歌詞を担当した長戸大幸さんの力はすごいと言わざるを得ません。流石の名プロデュサーですね。

実は「作詞者」は不在

 そんな『白い²白いサンゴ礁』ですが、私の手元にあるアルバムにおいては

(順列組み合わせ:長戸大幸/作曲 編曲:織田哲郎)

と表記されています。
 この曲には「作詞」という概念は存在していません。このあたりにも長戸大幸さんのこだわりというか思いを見たように感じます。
 ただそうなるとひとつだけ気になることがあります。それは…。 

 いわゆる印税てどうなるのでしょうか?

すみません…。
 全くもって余計な詮索なのですが、長戸さんは作詞と名乗っていないだけで作詞者としての収入をもらっていたのでしょうか?気になります。

最後に。

 そんな『白い²白いサンゴ礁』ですが、Mi-Keは忙しいさなかにPV(岩井俊二さんが撮ってます)も作成していてその舞台が神奈川県。江ノ電に乗ったりしてました。
 アニメ『SLAM DUNK』でお馴染みのあの踏み切りなんかも映ってました。
 なので、個人的にはあの踏み切りに関してはMi-Keの聖地だと思ってますが…。少数派ですね。

 と、いうことで今回はMi-Keの『白い²白いサンゴ礁』に関して書きました。またお会いしましょう!

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