ちょいちょい書くかもしれない日記(客人)
木曜の夜から、客人2人が我が家に逗留中だ。
けっこうこまめに来ているので、うちの猫たちともすっかり仲良しで、たくさん遊んでもらった猫たちはご機嫌でよく寝る。
とても助かっている。
夜は、久し振りに焼肉屋に予約を入れた。
いささかわかりにくいところにある店だが、とても賑わっている。
来るのは1年ぶりだ。
昨年の父の日に、弟夫婦が両親と私を食事に招いてくれたのが、この店だった。
父は肉が好きなので、「まだ食べるん?」と皆が驚くくらいたくさん食べて、ご機嫌だった。
まさかその翌月に新型コロナに倒れ、翌々月に死ぬなんて、予想だにしなかった。
父にとっては、この店が人生最後の外食先になった。
あの夜、私と弟夫婦はむしろ、15分おきにトイレに行きたがり、10分おきに暑いと寒いが入れ替わり、5分おきに杖の置き場を変え、帰り際には大事なバッグがないと大騒ぎした(自宅に忘れてきていた)母のやばさに暗い眼差しになっていた。
とても美味しかったはずだけれど、父のわがままをたしなめ、母の支離滅裂な発言に話を合わせ、どうにか癇癪を起こさせないように神経を研ぎ澄ましていた私には、お肉をゆっくり味わう余裕などなかった。
今回、改めて出掛けて、しみじみと美味しいなあ、と平和に食事をしながら、あの夜の自分には想像することすらできなかった、ずいぶん遠い岸に泳ぎ着いたものだと実感した。
性格的に、悔いなく生きるのは無理だと思うのだが、せめてやり残しや後悔の少ない日々を過ごせるように努めたい。
こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。