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ちょいちょい書くかもしれない日記(つづら)

とあることで、謝罪を受けた。
まあそれについては、そのうち改めて書くかもしれないし、書かないかもしれない。
顔を合わせた瞬間から先方は大泣きしていて、さすがに社会人としてそいつぁずるいよと思ったが、真摯ではあった。
一生懸命で意地っ張りで自信過剰な子供が、そのまま会社に勤めてしまったのだなという印象を受けた。
私の知らないところで起こった、典型的な覆水盆に返らず案件である。
それにもかかわらず、それぞれの弁明と説明が私のところに次々と放り込まれ、皆それで気が済んでそれぞれ散っていく。
蚊帳の外に置かれていた私だけが、厄介ごとやそれぞれの(まったく私に関係のない)事情や憶測から来る風評被害と共に取り残される……というわりに酷いことになっている。
ただ、そのことを先方に言ったところで、ただ謝られるだけで何ら生産性はない。
一緒にいる間じゅうずっと泣いて詫び続けられることになるので、早々に切り上げた。
先方は去ればいいだけだが、そこは地元唯一のホテルであり、店員や客たちの好奇の目に晒されている私は地元民である。
田舎の世界の狭さ、少しは考えてほしい。
おそらく私に、モンスタークレーマーかパワハラ女の風評被害が加わった気がする。
帰り際、受け取った瞬間に身体の軸が傾ぐくらい重いお土産を貰った。
帰って開けたら、竹の立派なつづらが2つ出てきた。
小さいつづらと、大きいつづらだ。
日本人なら誰でも思うだろう。これは雀の罠だと。
つい身構えるはずだ。大きいつづらはヤバいと。
いやでも待てよ。
私の場合は、両方もらっちゃったんだから、特に罠ではないのか……と思い直して、両方開けた。
小さいつづらからはゼリーが。大きいつづらからは饅頭と水ようかんが出てきた。
どっちも季節ものであった。ちゅんちゅん。

こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。