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ちょいちょい書くかもしれない日記(野菜)

迷ったけれど、やはり自分のためにと植えたミニトマトが、ようやく本気を出して育ち始めた。
父ほどトマトに思い入れがないしなあ……と思っていたが、育つとやはり嬉しい。
4鉢植えたので、シーズンにはほぼ毎日、収穫があるだろう。今は、数日おきにひとつふたつだが、甘くて美味しい。
なり始めは、ちょっと皮が固い。
この3年ほど同じ品種を育てているので、持て余すほどの樹勢の強さには慣れた。
脇芽も強い子ができるので、わざと少し大きくして、鉢の端っこに植えておくと、時間差で次のトマト苗が育つ。なかなか経済的だ。
ミニトマトのトマトソースはとても濃厚で美味しいので、余るほど採れたら作ろうと思う。
甘長とうがらしと茄子もひと鉢ずつこさえた。
茄子はさっそくカメムシにこっぴどくやられていた。蘇ることを祈る。
来年は茄子は諦めて、甘長を増やすか、ピーマンを育てるか、どちらかに舵を切ろうかな。
三人分のごはんを作っていた頃は、こんなにちょこちょことれても足りないんだよなあ、と日々のわずかな収穫に困惑することがあったが、ひとりだとちょうどいい。
適量が新鮮な状態で手にはいるのはありがたい。一人暮らしこそ、家で野菜を育てるべきかもしれない。
植木屋さんに引導を渡されたローズマリーも、落ちていた枝を土に差しておいたらむくむく育ってきた。
じゃまにならない場所で、仕切り直してもらおう。

誰かが植えたエリゲロンがこぼれ種で生えて、近所じゅうに広がっている。
我が家でも、石垣の隙間からわさわさ生えてきた。
紅白の花が愛らしいので撲滅を誓うほどではないにせよ、無限増殖を許したいわけでもないので、大半はむしってしまう。
自宅で植えた植物は、敢えて種ができるまで待たず、花が終わった時点で切り落とすことにしている。
本来なら自生しない植物が、自分の庭以外の場所に生えるのはあまりよろしくないと思うほうだ。
今は、エキウム・ブルーベッダーが花盛りで、毎日蜂やアブたちが忙しい。
花期が長いので、彼らも毎日蜜を吸いに来ることができて、多少は楽だろうか。賑やかな羽音を聞くと、何だか嬉しい。
虫の餌になる草、蜜源になる花という基準で植栽を選ぶので、庭はいつも虫だらけだ。
極端に虫の数が増えすぎないよう、よみがえれないほど植物を傷めないよう、必要ならば管理者として手を入れるが、たいていは増えすぎた虫を食べる虫や鳥が登場して、そのうちバランスが取れる。
15年経って、だんだんそういう地力のある庭になってきた。
また、今年から頼もしい植木屋さんの力を借りられるようにもなったので、さらに色々な生き物にとってよりよき庭を目指したい。

これは蜜源にはあまりならないけれど、夏はやはり、フェンスに朝顔を這わせたい。
この数年、ずっと決まった店の決まった銘柄の朝顔を咲かせてきた。
つるが暴れて暴れて手入れが大変だが、花付きがよく、小さな花が毎朝、溢れんばかりに咲く品種だ。
それはそれでとても好きだが、今年は大輪の朝顔を色とりどりに咲かせてみたい。
ミックス種を買って撒こうかと思ったが、花色の取り合わせを考えながら植えたいので、ちょうどいい育ち具合の苗を買った。
早朝から散歩をする人たちが、我が家の朝顔を楽しみにしているようなので、綺麗に咲いてくれますように。

こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。