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ちょいちょい書くかもしれない日記(携帯電話)

昨年、母が倒れる前に、どうやら携帯電話、すなわちガチのガラケーをどこかへやってしまったらしい。
といっても基本的に家から出ない人だったので、実家を片付けていればそのうち出てくるだろうと高を括っていたのだけれど、さっぱり見つからない。
あるいは、通院の際にという可能性もあるので、電話して落とし物を問い合わせてみたけれど、見つからない。
タクシー会社も使っていた数社に連絡してみたが、ダメだった。
とりあえず、さっくり携帯ショップに紛失の届けを出し、さてどうするかと思ったものの、入院中は電話どころではない状態だったし、今入っている施設も、携帯電話は持たせない方針だそうだ。
こちらとしても、入院以前のように毎日何度も鬼電されては困る、他人様に謎電話をかけてしまうのはもっと困る、というところも正直ある。
もう解約してしまおうかと思ったところで、はたと保険証のことが気になった。
どう落着するかは知らないが、今後、色々な証明書の類が、紙からスマホへ吸い込まれていくのは避けられない事態だろう。
それに、今は色々予想外の連絡が入るので残している実家の固定電話も、そのうち解約することになる。
母の携帯電話の番号が、お友達と母を繋ぐ唯一のよすがになる可能性が大きいので、やはりここは携帯電話を復活させ、私が管理して、必要ならば母に情報をもたらせるようにしておきたい。
ついでにこの際、スマホに切り替えることにしよう。
ショップが中途半端な場所にあるので渋っていたのだが、今日、重い腰を上げて行ってきた。
先方は、高齢者の携帯電話問題には慣れっこなのに違いない。
「ああ、それはですねえ!」と、必要な書類をシュババババッとたちどころにクリアファイルに入れて差し出してくれた。
とにかくいの一番に必要なのが、母の委任状だ。
母のサインがほしい理由を一生懸命説明したところで、本人は途中で嫌になってしまって「あなたなら大丈夫、心配なんかしてない。何でも任せるわ」と言い出すに決まっているのだが、決して惰性や諦めで、そのプロセスを疎かにすることはすまいと心に決めている。
面倒臭いけれど、ひとつずつ。ちゃんとやろう。

こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。