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私の読書

私は読書がとても好きです。
初めて本を読んだのは
小学校低学年の頃だと思います。
なぜかわかりませんが、
父が突然、お土産に買って来てくれたのです。
忘れもしません、タイトルは
『怪盗ルパン 緑の目の少女』

食べる事もままならない我が家で
突然手にした[私の本]。
私は嬉しくて、何度も何度も読み返しました。
まるで自分が主人公の少女になったような
気持ちでした。

しかし、その後は
[私の新しい本]は増える事はなく、
その一冊の本を大切に読む事と
自分で空想して何かを書く事が
唯一の楽しみになりました。

時は過ぎ、私は中学生になりました。
その頃、クラスでは読書が流行っており、
休憩時間になっても半数以上の級友は
席に座って本を読んでいました。
もともとコミュニケーションが苦手な私は
これ幸いにと読書に興じていました。

その頃は若い子らしく
恋愛小説や推理小説などを読んでいましたが
そのうち、国内外の文豪の本を読み始めました。
スタンダールやトルストイなどにも挑戦しましたが、どうも外国名の登場人物を覚えるのが苦手で
なかなかストーリーが頭に入って来ませんでした。
そんな中、夢中で読んだのは石川達三です。
それから、もっと大人になってから初めて
知ったのは、ベタですが村上春樹です。
彼の本を読んでわかった事は
本当に頭のいい人は、決して難しい言葉を
使わないと言う事です。
村上春樹は、とても深い内容を
私にでも理解できる言葉で
表現してくれています。
時間を忘れて読書をしたのは
彼の本が初めてでした。
今は小説は一年に一冊読むか読まないか程度で、もっぱらノンフィクションやエッセイなどを読んでいます。


しかし、本は、
私にとって必需品でありながらも
やはり贅沢品で、なかなか買うことが
出来ません。
今は勤務先の近くにある図書館で借りるのが
楽しみです。

図書館はわたしの癒しの場です。

活字は食事と同じくらい、私に元気パワーを
あたえてくれます。
また、最近はあまり行かなくなってしまいましたが、本屋さんも大好きです。
新しい紙とインクの匂いは
残念ながら図書館では味わう事ができません。

還暦を過ぎ、根気が続かなくなったり
小さな字が見えにくくなったりで
いつまで読書を楽しむ事が出来るのか
わかりませんが、出来るかぎり
本との縁を繋ぎ続けて行きたいと思います。

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