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母なる証明

 観ました。(アマゾンプライムビデオ配信)

「パラサイト」ポン.ジュノ監督の作品です。

好きな監督ではありますが、さほど詳しくはありません。彼の背景を知ればもう少しわかるのかもしれませんが、「パラサイト」ほどは好きにはなりませんでした。

ただ共通する何か、を私はうっすら見つけた気もします。

ふたつとも、<貧富の差>の物語のような印象です。そしてそれは彼からするとなかなか簡単に解決できないし、貧しさから這い上がるということの難しさを描いている気がします。

知的障害の息子が罪を着せられ、無実を証明するために奔走する母親の姿。経済的にも恵まれていたならもう少しさまざまな可能性もあったであろう、という展開。

出てくるお金持ち、すなわち弁護士さんなどは、わかりやすく悪人的に描かれていますし、警察も然り。

あがいてもどうすることもできない苦しさ。

ジュノ監督は、ふたつの作品で、<貧富の差>はあるが、家族愛もまた、立場違えど、必ず存在するものとして描いています。

解決する展開でもないですが、どんな母親でも子供に対しては同じ愛情で、子供を守るのだ、ということを伝えたかったのかな、と想像します。

観た後の、爽快感はないのですが(笑)

それにしても韓国映画は、大体の確率で、冒頭から引き込まれ、最後まで観てしまう私です。

この作品から数年後に「パラサイト」が作られました。時代背景は多少違うので、見比べるのも良いかと思いますよ。

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