「ナンダカンダ」
「私の勝負曲」というお題を見つけた。勝負曲……「ここぞ!やるぞ!」ってときに聴きたい、プロレスの入場曲みたいなもの、って解釈で良いのだろうか。そういう前提で書いてみよう。
「ナンダカンダ」藤井隆
藤井隆さんの代表曲、と言ってもいいだろう。失礼ながら、発表当時藤井さんのことは「吉本の若手芸人さん」としか認識していなかった。芸人さんがaccess浅倉大介氏の曲を歌うのかー? 興味本位で聴いてみた、というのが本当のところ。しかしこれがとても良かった。
まず歌詞が良い。とびきり良い。人生において割と大きな決断(今考えたらそんなに大きくはなかったんだけれども。中くらいの決断?)をしなければならなかったとき、「やりたいことやるべきです」という詞が、私の背中を押してくれた。そして自分のやりたいことが、周囲の人とは違うってことに躊躇したときも「はみ出す勇気をどうか 絞り出して立ち上がれ」と応援してくれた。悲しくったって苦しくったって(アタックナンバーワン)「目を覚ませ 泣くな 笑え」。ほっぺを左右同時に、両の手のひらでばちーんとされたキモチ。そしてそのまま手のひらで、むにむにと口角を上げられてるカンジ。
浅倉大ちゃんの、明るくわかりやすいメロディーも良い。よく聴くと、Aメロはちょっとマイナー。歌詞もその部分は少しネガティブ。Bメロはそれを打破するような、弱い自分を突破していくような歌詞で、メロディーもぎゅんぎゅんと上り調子になってゆく。そしてサビでどかーん! 歌詞に連動した、何ともドラマティックな構成なのだ。
そして何より、藤井さんのパフォーマンスが良かった。吉本の芸人さんが歌うのか~、とちょっと斜めに見ていたけれど、なんの、ダンスもお歌も素晴らしいではないか。動きの端々に、実直そうなお人柄がにじみ出ている。何より浅倉大介氏の曲に対して、真摯に取り組んでくださっているのが伺えて、accessファンとしてはとても嬉しかった。ありがとう、藤井さん。
何かを決断するのに迷ったとき、新しいことに挑戦するとき。「ここぞ! やるぞ!」というときには、この曲が聴きたくなる。私の入場曲だ。
そしてこの先いくつになっても「この曲を聴きたい」私でいたい。迷ってもいいから自分で決断すること、挑戦することをやめたくない。
ナンダカンダ叫んだって、やりたいことやるべきです!
追記 2曲目の「アイモカワラズ」も、疾走感があって良い曲です。「好きならば ハマります」という歌詞には、賛同しかありません。
<2021年2月11日20:30一部修正>
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