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ミャンマー人の見えるおじさん②


ある時
「ドロボーに遭う、気をつけなさい」
と言われた友人がいました。

ミャンマー人の見えるおじさん①
の続きです。



おじさんは、
何かネガティブなことを伝えてくれる時
対策も教えてくれていました。

完全に回避することはできないけれど
被害を最小限にするための努力というか。



わたしも
「バイクの事故で右足を怪我する」
と言われたことがありました。



いやだぁ〜😭

当時のチェンマイはバイク社会。
乗らないわけにもいかないので
「どうしたら避けられますか?」


「指を針で刺して少しだけ血を出して
ティッシュにつけ、それを川に流しなさい。
そうすればだいじょうぶ」
事故に遭う未来がなくなるとは言わなかったが
「だいじょうぶ」を信じてやってみました。
川を汚したのはごめんなさい🙏


数日後、くらいだったと思います。

夫のバイクの後部座席で
信号待ちしていると
後方でバイクが転倒しました。

運転手のいなくなったバイクが
シャーと滑って来ました。
そして。わたしの右足にコツン
怪我は、ありませんでした。


次におじさんに会った時
「ああ、(事故は)もう済んだね」
おじさんにはすぐにわかったらしいです。
教えてもらったお陰様で
水に流すことができたらしいのです。



さて、ドロボーに遭うと言われた
友人のほうです。

何とアドバイスされたか
思い出せないのですが
本人は気をつけて
気を引き締めて過ごすこと数日間。



ある日、バイクで道を走っていると
肩にかけていたバッグを
後ろからひったくりにあって
盗られてしまったそうです。


「きた!!」とすぐに反応した彼女は
スピード上げて追跡し
そのバイクに体当たり。
相手のバイクごと倒して
バッグを取り返しました。



ある程度
人通りがある場所だったのが幸いし、
安全にバッグを取り戻すことができた彼女は

ひったくりを捕まえた勇敢な日本女性、と
地元の新聞に写真入りで
記事が載りました。


一歩間違えば危なかったし
よくもまあ、追跡したものだと思います。

彼女曰く、頭で考える暇もなく
「体が勝手に動いた」とのこと。
おじさんに言われて
気をつけていたおかげだ
と言っていました。


おじさんの見える力のおかげで
「意識する」ことができ、
未来や過去の自分、
「気をつけて」という言葉自体も
彼女を守ってくれたのかもしれないな
と思っています。

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