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40代。白内障手術することになった

白内障って目の病気、耳にしたことはあるでしょうか。
もしかしたら、親族から「手術を受けた」という話を聞いたりしたことがあるかも。
私もそんな感じだったのですが、ちょうど1年前、「なんか見えにくいな」と感じ始めて、来月、右目の白内障手術をすることになりました。
60代以降、かなりメジャーになる白内障。
皆さんの中にも、将来手術する方が必ずいるはず。
ということで、とりあえず手術前までのことをシェアします。


白内障ってどんな病気?

まず、白内障ってどんな病気かご存知でしょうか。 
早い人は40代から症状が出る。
60代から増えてきて、70代以上になると、 80~90%になんらかの白内障の症状が出るとか。めちゃくちゃ多い。
親戚の集まりで、「白内障だと言われた」とこぼすと、おじちゃん、おばちゃんたちが、「白内障ね、私も手術した」「やったやった」と教えてくれる。
なるほど、メジャーだ。

白内障、端的に言うと、目の中の水晶体が白く濁るために見えにくくなる病気です。
といっても、「水晶体ってどこ?」ですよね。

はい、ここで私が描いた超ざっくりした絵を貼ります。

横から見るとこんな感じ。
目の玉の前の方に、透明なマーブルチョコみたいなものが入っている。
水晶体嚢という袋の中に透明なゼリー状のものが入ってる。それが水晶体。

正面から見ると、目の虹彩(=色がついた部分)の真ん中に透き通った感じのものがのぞいている。黒っぽく見えているところ。それが水晶体です。

水晶体は、特殊なタンパク質と水でできていて、年を取ってくると、 そのタンパク質が変性して白く濁ってくる。 
その濁りによって、外から入ってきた光が奥まで届かず、「なんか見えにくい」などの症状が出てくるということです。 

どんな手術するの?

手術の話の前に、「手術でしか治らんの?」という話を少しだけ。
進行を遅らせる目薬はもらえるのですが、白内障を治す薬はない。
「濁っちゃった水晶体を薬などで元に戻すのは今のところできない」ということのようです。
水晶体の濁りが強くなってくると、「じゃあ手術ですね」と言われると思います。

ある本で「海外では白内障を治療できる目薬も売っている」というの知りまして、ネットで2本で5000円ぐらいだったんで、買ってみました。
2本使いましたが、私は特に効果が感じられずでした。
興味のある方は、自己責任で調べてみてくださいね。

で、手術はどんなものかというと、水晶体の部分、濁ったゼリーみたいなやつが問題なので、それを目から外に出す。もう一度言います。目から外に出す。ひい。
黒目と白目の間を、ちょっとだけ、 2ミリ~3ミリ切って、そこから器具を入れて、 超音波で、ゼリーみたいなやつを崩す。
崩したやつを、こう、ちゅるちゅるちゅるっと、吸い出す。
で、その水晶体が入っていた袋の中に、今度は、人工のレンズ(ソフトコンタクトレンズよりもっともっと柔らかい感じのもの)を入れる。
で、できあがり。 
目の傷は勝手に塞がるらしい。

局所麻酔で、手術は時間にして10分くらい。
日帰りでできます、と言われました。
次の日、朝から検査に来る必要があって、それが大変だったら入院もできますよ、ということらしい。
私は日帰りですることにしました。

めちゃくちゃメジャーな手術ですと言われても、自分にとっては初めてだし、目のことだし、やっぱり怖いですね。
目を切ってそこから器具を入れて、ゼリーみたいなやつを崩して、ちゅるちゅるっと吸い出して、レンズを入れるわけです。
ぞぞぞぞぞ、となりますね。

手術のことを調べたとき、なんでレンズ入れるんだろうって思ったんですけど。
水晶体の、タンパク質と水でできてるゼリーみたいなの、これは今のところ、人間の手で作ることはできないそうです。
それで、代わりになるレンズを入れるということで。
作り方が分からないゼリーみたいなやつ。
生命の神秘ですよね。

自覚してから病院選び、手術前検査まで

1年前 自覚の最初

なんとなく見えにくい。テレビの字幕がぼやけている。視力が進んだのか?というのが最初の感想でした。
私はもともと目が悪く、小学校から眼鏡、高校に入ってコンタクト。
ずーっとずーっと目が悪い人生。
裸眼で0.03くらいです。

で、眼科に行ってみると、右の視力が進んでいますねと。
コンタクトの度数が、左右とも‐10だったのが、右が‐12になってました。
コンタクトを作り直し、家ではめてみるけど、やっぱりなんか見えにくい。
テレビの字幕は見えやすくなった気がするけど、パソコンの画面がまだぼやける。
あと、子どものエレクトーンの練習で、エレクトーンに置いた楽譜を見ようとすると、うーん、見にくい。
70センチくらいの距離ですかね。そこが一番見えにくい。

近くの小さい字は見える。
スマホも見える、本も見える、 薬の瓶に書いてあるちっちやい文字も見える。

で、眼科に、「やっぱり見えにくくて、 度数をもう1回変えてもらえませんか」と言いに行きました。
そしたら、お医者さんにですね、「それ老眼だよ、老眼」みたいに言われて。
「近くの小さい文字は見えるんですけど」
「いや老眼だ。そのくらいのところが見えないのは老眼だ」と言い放たれ。
む、ぐ、くうーっ!と腹立って。
「ここではもう絶対に他の治療はしない」と決めて、コンタクトの度数だけ変えてもらいました。

で、その腹立つ医者が、再度目の診察をしたとき、
「右にちょっとだけ、薄ーい白内障がある」
と言ったんです。
で、白内障って、そのころほとんど知識がなかったのですが、親が手術して目にレンズを入れたというのは聞いていたので、
「白内障って、眼内レンズを入れるやつですか」って聞いた途端、
「まだまだだよ、そんなのは!」
と間髪入れずに言い放ってきて。
ほんとに、ここでは絶対に、絶対に治療はしないと思った。
というエピソードがありつつ、
「なんか見えにくいなー」と思って生活しておりました。

時々、どこかいい眼科はないかと調べるものの、近くの眼科だと、この間行ったムカつく医者のところが1番大きいところ。
あとは「昔からここでやってます」という、公式サイトもない、情報がほとんどないところばかり。
 
今福岡に住んでいるのですが、博多近辺(電車で1時間くらい)で眼科を調べると、今度はいっぱいありすぎて、どこがいいのか全然わからない。
うーむ、どうしようかなと困っていました。

8月 熊本の眼科へ

夏休み、子どもを熊本にあるインターナショナルスクールのサマースクールに連れていくことに。
5日間あって、日中私はひとり時間ができる。
ここで名案。そうだ、眼科に行こう。
ほどよい県庁所在地の、ほどよい数の眼科の中で「しっかり検査をします」と書いてある眼科を見つけて、行ってみました。
そこで、言葉どおりしっかり検査をしてもらい、丁寧な医師に診てもらって、「白内障ですね」という結論。
「まだ手術をするほどじゃないですよ。早くしたいと言って、する人もいるけど」というくらいの程度らしい。
白内障の進行を遅らせる目薬をもらいました。

そこで、「福岡でいい眼科知りませんか」と聞いてみる。
熊本のいい先生に、「福岡なら、ここによく紹介状書くよ」という眼科を紹介してもらいました。
紹介状書いてもいいけど、なくても大丈夫だから、とそのときの検査で撮った写真をくれました。
うーん、この眼科、すばらしい。
で、症状が進んだら、福岡のその眼科にしよう、と決めたわけです。
隣県の医者に聞く、なかなかよいです。

1月 福岡の眼科へ

11月ぐらいから、もう右と左が全然見え方が違うなと感じるようになりました。
もう右で見ると、ぼやっとして、近くでもほとんど見えない。 
さすがにこれは眼科に行かないとなって思いつつ、12月はもう予定がパンパン。
やっと今年の1月になって眼科に行き、「うん、白内障です。手術ですね」となったわけです。
 
初診。午前中かかって検査検査。
視力検査、眼圧、眼底の様子を見る、医師の診察、眼軸長を測るなどなど。
いろんな機械をのぞきこみまくる。

で、医師の診察。
私の場合、今のところ右だけなので、右は白内障の手術をして、眼内レンズを入れる。
眼内レンズ、好きな度数にできるのです。
好きな度数というと言いすぎですが、目の中にコンタクトのようなものが入っていることになるので、裸眼で過ごせるわけです。
遠くを見やすいように、近くを見やすいように、さらに老眼対応みたいなものもあるらしい。
つまり、裸眼で過ごせる!
のですが、私の場合、右だけ手術するので、左は目が悪いままで、コンタクトを入れて右と視力を合わせることになりました。

さらに、先日、念のため緑内障の検査をしておきたいということで、視野検査というのをしました。
緑内障も何となく聞いたことがありますよね。
視野が狭くなる病気だそうで、緑内障があると、手術やその後の管理に影響があるということで、その検査をしました。
ブースに入り、「真ん中のオレンジの光から視線を逸らさないようにしながら、 横っちょの方に白い光が見えたら、ボタンをカチって押してください」みたいな検査。
片目7、8分ずつ。
カチっカチっというのを延々とやって、大丈夫ですねということになりました。
その後、手術の日程を決めて、術前3日前からさす目薬の説明を受ける。
内科的な検査も必要だそうで、採血を3本たっぷりとって、心電図の検査もして、内科の医師の診察も受けて、やっと終了。
ふー。

手術は3月5日になりました。あーソワソワする。
また、手術がどうだったかもお伝えしますね。
ではでは。

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参考
白内障のことをとても詳しく書いてあるサイト

海外の目薬のことが書いてあった本(長女がナイトコンタクトで劇的視力改善しました)



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