うぬぼれすぎた自己紹介
私は、私を、芥川龍之介、太宰治、三島由紀夫の系譜、現代で云えば、平野啓一郎まで延びる系譜に属する作家とみる。
うぬぼれすぎているとおもう。
しかし、真か、偽か、私の全生涯を危うい側(真)に賭け、生きてみたいのだ。
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四歳より、俳句を始め、十歳より、十三年、小説を書いてきた。
私は、書いていると、自然である。書かないと、不自然である。
つまるところ、私にとって、書くことは、生きることだ。書かないことは、死ぬことだ。人はこういうものを、天職と呼ぶのではないか。
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爾来……、小説の執筆を、ことばで世界を樹ちあげる営為を、ことばで美をつむぎだす芸術を、私の一生の軸に据えた。
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商業誌に、未だ一編も載ったことがない。
だが、私の処女作とも云うべき一編が、今年一月、世にはなたれた。
ヴェネツィアンガラス作家、土田康彦さんの第二作品集『The Voice』の内に置かせていただいた。原稿用紙二枚の散文詩である。そこに、ひとつの門をくぐり、新時代を拓くべく、小説家として歩むことを誓った。
私はここを真剣な発表の場にする。
ウェブサイトであれ、私が緊張感を以てやれば、それなりに緊迫した場になると信ずる。 同時に、読者に永く楽しんでもらえるように、ユーモラスなものを書いていこうとおもう。私は、うらで長編を書きつづける。だが、その合間にまろびでた、余暇的な、さはいえど、抜かりなき短編を、ここに挙げようとおもう。
御託をならべてもはじまらない。
冒頭のうぬぼれは、私の全生涯によって断ぜられる。
二〇二一、一、十八
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